JR西日本は30日、「ICOCA」のエリア拡大区間(山陽本線・赤穂線・北陸本線)におけるサービス開始日を2018年9月15日と発表した。今回のエリア拡大で「ICOCA」エリアが一体化され、近畿から北陸方面・岡山方面へも「ICOCA」などを利用できるようになる。
現在、JR西日本管内で「ICOCA」をはじめ全国相互利用対象ICカードの利用可能範囲は近畿圏エリア、石川・富山エリア、岡山・広島・山陰エリアに分かれており、各エリアにまたがっての利用は不可とされていた。
9月15日以降、北陸本線近江塩津~大聖寺間の途中駅19駅、山陽本線相生~和気間の途中駅4駅、赤穂線播州赤穂~長船間の途中駅9駅でも「ICOCA」など全国相互利用対象ICカードが利用可能に。エリア拡大にともない、JR西日本管内の「ICOCA」エリアが一体化される。なお、ICカードを利用しての「ICOCA」エリア内の移動に関して、一部の例外を除き「入場駅から出場駅までの最短経路で営業キロ200km以内」とされている。
一例として、大阪駅からの営業キロは北陸方面の福井駅まで190.9km、その2駅先の春江駅まで199.1km、岡山方面の倉敷駅まで192.4km、隣の西阿知駅まで196.4kmとなる。営業キロ200kmを超える場合も「大阪近郊区間内相互発着の利用の場合(例 : 米原~相生)」「在来線特急列車停車駅相互間の利用の場合(例 : 大阪~金沢)」などはICカードを利用可能(特急列車の利用は特急券が別途必要)とのこと。新幹線は「スマートEXサービス」を利用する場合を除き、ICカードでは乗車できない。
四国から姫路・新見へも「ICOCA」利用可能に
「ICOCA」エリアの拡大により、JR四国の「ICOCA」エリア(予讃線高松~多度津間各駅)からの利用可能範囲も拡大される。現在は香川地区から岡山・福山地区の各駅のみ利用可能だが、9月15日以降、最短経路で営業キロ200km以内ならICカードで利用可能となるため、「これまでICカードがご利用いただけなかった四国から姫路や新見へのご旅行で、ICOCAをはじめとした全国相互利用対象のICカードをご利用いただけます」(JR四国)とのこと。