なんとなくおかあさん「妊娠中の体重管理」

妊婦さんならではの不安のひとつに、どんどん増加していく体重問題があるのではないでしょうか。

妊娠したその日から、じわじわと増えていく自分の体重。(吐きづわりで体重が落ちてしまう方もいらっしゃいますが、わたしはつわり中でも増加するタイプでした)。自分のものじゃないみたいに立派になっていく胸、どんどんふくらむおなか、たくましくなる腰まわり。わたしの場合は妊娠直後からほっぺたがふくふくとしてきて、人相が変わり、鏡を見るたびにぎょっとしました。そのすべてが愛しい赤ちゃんを迎える準備だとしても、よく知っているはずの「いつもの自分」がどんどん変化していってしまう現実はなかなか受け入れがたいものがありました。

わたしは妊娠するまでの10年ほどは体重の変動がほとんどなく、妊娠判明時もそこまで体重に関して深く考えていなかったのですが、最初の2ヵ月ですでに3kg増。いわゆる安定期と呼ばれる妊娠5ヵ月ごろからは体重増加が一気に加速、あっというまにアウトオブコントロールな事態に……。

それにしても、なんなんでしょうかね、安定期特有の、あのご飯のおいしさ。つわりが終わった喜びも追い打ちをかけ、口にいれるものすべてが「おいしすぎる!」「もっと食べたい!」「あれもこれも食べたい!」。何を食べてもおいしすぎてしあわせ。でも体重はどんどん増えていく。天国だけど地獄……みたいな、大変な毎日でした。

ところでわたしは里帰り出産だったので、臨月まで通っていた病院と、実際に出産をした病院とが異なりました。臨月まで通っていた家の近所の産院の先生は指導が厳しい方で、妊娠7ヵ月の時点で「体重が増え過ぎです」「もう1kgも増やさないぞ、くらいの気持ちで体重管理してくれなきゃ困りますよ」とぴしゃり。「えっ、わたし、このままじゃダメかも!」と心配になり、健診のたびに不安が大きくなっていくのを感じていました。