JR四国は高知県などと協力し、幕末に活躍した高知の志士たちを描いた「志国高知 幕末維新号」が高知県を「脱藩」(出発)することを記念した「龍馬脱藩ツアー」を発売した。「志国高知 幕末維新号」に乗車し、龍馬脱藩のルートをたどる旅となる。
「志国高知 幕末維新号」は土讃線高知~窪川間で運行されるトロッコ列車。今回、毎年夏の風物詩として予讃線松山~伊予長浜間で運行され、好評の「夕焼けビール トロッコ列車」の車両として6月15日から使用されることになったため、高知県を「脱藩」(出発)することになった。「龍馬脱藩ツアー」はそれを記念して企画されたツアーとなる。なお、「夕焼けビール トロッコ列車」の受付は終了しているとのこと。
「龍馬脱藩ツアー」は6月9日10時14分(集合時間は10時)に高知駅を出発し、6月10日14時46分に松山駅で解散となる1泊2日のツアー。募集人員は50名(最少催行人員20名)で、旅行代金は大人1人あたり2万8,000円、こどもは2万6,000円となっている。
同ツアーでの「志国高知 幕末維新号」乗車区間は、1日目が高知駅から土佐久礼駅まで、2日目が伊予長浜駅から松山駅までとなっており、その間に「奇跡の清流」仁淀川や安和駅周辺の太平洋、下灘駅など伊予灘沿いの絶景を楽しめる。旬を迎えた初鰹の藁焼きたたきを本場久礼大正町市場で食べることもでき、龍馬が四国を離れる際、最後に泊まったといわれる愛媛県大洲市長浜の「冨屋金兵衛邸」見学も予定されるなど、楽しみの多い旅となっており、全国龍馬社中の会長を務める橋本邦健氏も同行する。
また、ツアー中の6月9日に「志国高知 幕末維新号」が予土線を走ることから、愛媛県予土線利用促進対策協議会と高知県予土線利用促進対策協議会の協力により、沿線自治体のこどもたちが乗車できる運行も企画されている。高知県側(窪川駅から江川崎駅まで)で50名程度、愛媛県側(江川崎駅から宇和島駅まで)で60名程度のこどもたちを乗せ、「志国高知 幕末維新号」が走行する予定となっている。