ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説する『池上彰のニュースそうだったのか!!』。26日(18:56~20:54)の放送では、「地図で見るとよくわかる! 日本と世界の最新事情SP」と題した内容だった。
テレビ朝日の丹羽敦子プロデューサーは「2週間ぶりの放送で、その間、ニュースは日大アメフト部問題一色でしたが、番組はあえて取り上げず、『分かりにくいニュースも地図で分かりやすく!』と硬派な話題で攻めてみました」と振り返る。
池上氏は地図を集めることが趣味だといい、海外への取材の際には必ずと言っていいほど地図を購入するらしい。打ち合わせでもその地図好きはさく裂しているそうで、丹羽Pは「もちろんそうでない地図もありますが、韓国の地図では北朝鮮と韓国が分かれておらず、首都はソウルになっているとか、北朝鮮は逆で平壌を首都とする1つの国になっていたりとか。そういったその国ならではの地図を集め、よく打ち合わせなどで見せて解説してくれます」と話す。
そして池上氏によると、アメリカの世界地図ではアメリカを中心に描かれているなど、その国ならではの「配置」を見るだけで、さまざまなことが見えてくるという。「日本の世界地図だと、アメリカとヨーロッパは離れてるように見えますが、アメリカの地図だとヨーロッパはお隣ですし、冷戦時代対立していたソ連もぐっと近く感じます。『遠くに見えて、北極海を通ればミサイルはすぐ着くんだなぁ』など考えを巡らせることで、世界がよく分かるといつもおっしゃっています」(丹羽P)。
そういった池上氏の考えもあり、「もっと地図を見よう」という意味も込め、今回の企画内容になったようだ。また丹羽Pによると、池上氏は地図以外に、紙幣も集めているとのことで、「100兆ジンバブエドルなど、色々お持ちです。番組によく海外のお札が登場しますが、ほとんどが池上さんの私物です」と収録の裏話も明かした。
また、今回の放送では「スパイ」についても特集された。「池上さん、スパイのお知り合いが多くて(笑)、とても放送では言えないようなことまで、収録や打ち合わせではたくさんお話いただきました」(丹羽P)と、まさかの事実も。ただ、丹羽Pは「お話を聞いて思ったのは、スパイって実は身近なところにいるんだな、と。ゲストの皆さんもこれはかなり驚いていらっしゃいましたね」と感想を漏らした。
次回(6月2日18:56~)のテーマは、日ロ首脳会談でも話題で、今後の北朝鮮情勢におそらく関わってくるだろう「ロシア」。「10のキーワード」を使って分かりやすく解説していく。