エアバスは5月25日(トゥールーズ時間)、ANAのA380初号機の主要部位の組立が完了し、工場からロールアウトしたことを発表した。尾翼にANAのロゴの入ったA380は別の作業場に移動して構造部の装備を完成させ、エンジンの取り付け、コックピット装備を行う。また、電力システムや油圧、空調システムなどのテストも実施する。

  • 仏トゥールーズの最終組立工場からロールアウトするANAのA380

ANAのA380の客室は、ファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミー73席、エコノミークラス383席を装備する。また、エコノミークラスの60席にカウチシートが導入される。

  • ファーストクラス

  • ビジネスクラス

  • プレミアムエコノミー

  • カウチシート

  • エコノミークラス

ANAホールディングスは2016年にA380を3機発注しており、ANAは日本で初めてA380を運航する航空会社となる。初号機の引き渡しは2019年春の予定で、東京とホノルルを結ぶ路線で運航が開始される予定となっている。ANAのA380には、ハワイで幸福や繁栄の象徴とされているウミガメの親子を描いた特別塗装が施され、愛称を「空飛ぶウミガメ」という意味を持つ「FLYINGHONU」とつけて運航される。

  • 「空飛ぶウミガメ」は、ハワイの「空」(ANAブルー)・「海」(エメラルドグリーン)・「夕陽」(サンセットオレンジ)をイメージした3色展開となる

世界最大の旅客機であるA380は最も広い客室を備え、乗客に静かでスムーズな最高の乗り心地を提供。総2階建てのワイドボディ機の客室には幅の広い座席と通路、広々とした床スペースを備える。A380はこれまでに、世界中の13社によって60都市へ226機が運航されている。また、世界中の240カ所の空港で運航が可能となっている。