スカパー!は24日、都内で「第7回スカパー!メディアラウンドテーブル」を開催。元日本代表監督の岡田武史氏が登場し、監督交代で揺れるサッカーワールドカップ日本代表について言及した。

「第7回スカパー!メディアラウンドテーブル」に出席した岡田武史氏

国内外のサッカー中継やサッカー関連番組を放送しているスカパー!。この日行われた会見の後半では、不定期放送ながらもサッカーファンに人気を博している『俺に言わせぃ!サッカーおやじ会』(ロシアW杯期間中は、『~ロシアの夏に連夜ワッショイ!篇~』を6月14日からスカサカ!で連日生放送)の舞台となる飲み屋のセットをステージ上に作り、そこに店主役の八塚浩が聞き手となって、客としてやってきた岡田氏が日本代表について語った。

岡田氏といえば、1997年に加茂周の更迭によって日本代表の監督に就任。初めてワールドカップ出場に導き、翌年のワールドカップフランス大会、そして2007年から2010年のワールドカップ南アフリカ大会まで代表を指揮した。ハリルホジッチが解任された時は「俺はサッカー界の嫌われ者だからあんまりそういう話が来ない。当たり前だけど、本当に何も話はなかったよ」と後任の話がなかったことを強調した。

ロシア大会直前での監督交代劇には「みんながこのタイミングで大変と分かった上でこういうことになったんだから。後2カ月だろうが1年だろうが、監督が交代しないだろうが、勝たなかったらどうしようもない。ハリルさんがやっていも勝てなかったら一緒だし、結果を出すしかないですね」と監督交代の時期よりもワールドカップの結果を重要視。ハリルホジッチの後を受けて就任した西野朗監督の印象として「厳しく管理する監督の後に自由な監督さんで、自主性を盛り上げる方だから良いんじゃないの。それが上手く行けば選手が自主的に盛り上がる可能性はあるからね。選手の長所を生かすし、型にハメるよりも持ち味を出させるのが上手い印象がありますね」と話した。

ワールドカップ初戦となるコロンビア戦まで、残り1カ月を切った西野ジャパン。「大変だけど、コロンビア戦さえ何とかなれば可能性はあると思いますけどね。引き分けとか勝てば最高だし、勝ち点取れればね。逆にポーランドはレヴァンドフスキというすごい選手がいるけど、圧倒するサッカーではない」と初戦の重要性を言及。また、短期間で強化すべき点を「ビジョンを示すことだと思います。バラバラにならないように一つの方向に向けてビジョンを示すことが大事ですね」と元代表監督らしい視線で語っていた。