女優の高畑充希がこのほど、カンテレ・フジテレビ系スペシャルドラマ『68歳の新入社員』(6月18日21:00~22:48)の取材に都内のスタジオで応じ、ともに主演を務める草刈正雄の印象を語った。
同作は、『ひよっこ』(NHK)などで知られる岡田惠和氏のオリジナル脚本。老舗の和菓子会社で新規事業開発を引っ張る工藤繭子(高畑)と、そこにやってくる40歳年上の新入社員・仁井本和夫(草刈)が繰り広げるヒューマンドラマだ。
高畑は「草刈さんに偉そうに振る舞う役で、タメ口なのでどうしようかとも思ったんですけど、こんな機会はもうないだろうと思って、充実した気持ちで毎日撮影しています」と感想。2人は今作で初共演だが、高畑は10年前に草刈の娘と共演した際、自宅に遊びに行って会ったのが初対面だったそうで、「草刈さんという俳優さんという印象と、“友達のパパ”っていう印象があって、10年たって共演させていただけるなんて、ご縁も感じるし、すごくうれしいです」と喜びを語った。
そんな草刈とのシーンについて、高畑は「2人で話すだけのシーンが結構多いんですけど、楽しすぎてどうしようと思っちゃいます(笑)。全部受け止めてくださる感じだし、草刈さんに話を聞いてもらうシーンは、本当にカウンセリングを受けているような気持ち。ドラマを撮ってるという感覚じゃなくて、この時間がずっと続いたらいいのになって思うことがあって、そういうのはなかなか経験できることではないから、すごく幸せだなと思ってます」と、あらためて充実の心境を紹介。
また、草刈がダンディーなため、「普通にスーツを着るとカッコよくなっちゃうから、定年退職したおじいちゃんみたいな役にするのに、メイクさんや衣装さんがすごい苦労してました(笑)」と裏側を明かしてくれた。
ヘッドハンティングで会社にやってきた高畑演じる繭子は、結果を求められる仕事のプレッシャーにさいなまれ、追い詰められていくという役柄。高畑は「私自身も、もう限界なのに、もうちょっと行ける気がするからと頑張れちゃって、あとで体を壊しちゃったりするから、ギリギリで頑張ってるところに共感できる20代・30代のキャリアーウーマンは多いのかなと」と、役への印象を語る。
そして、草刈演じる仁井本は、一度定年退職した役柄だが、自身が今の仕事に一区切りして新たな挑戦に臨むとしたらどんな職業がいいかという質問に対し、高畑は「おいしいものに関わる仕事がしたいですね」と回答。「父がいつも、『明日死ぬかもしれないからおいしいものをとりあえず食べる』と言って、どんどん巨大化してるんですけど(笑)、その気持ち分かるなあと思って。今は26歳だから、例えば深夜のケーキとかやめようと思う心を持ち合わせているんですけど、そういうのはどうでも良くなって、おいしいものにひたすら関わる仕事にも就いてみたいかも(笑)」と欲望を打ち明けていた。