本田技研工業(ホンダ)は24日、モトクロス競技専用車「CRF250R」の総合性能の向上を図り、2019年モデルとして9月10日に受注期間限定で発売すると発表した。さらに、不整地を利用した耐久競技のエンデューロレース向け競技専用車「CRF250RX」を新たにタイプ設定し、10月11日に受注期間限定で発売する。どちらも受注期間は5月29日〜12月28日。
「CRF250R」は、エンジンのカムプロフィールや吸・排気レイアウトを見直すことで高回転高出力化を図るとともに、低・中速域でも力強く扱いやすい特性としている。また、より安定したスタートを実現するため、スタート直後の急激なアクセルワークに対して着実なトルクを得られるように、エンジンの回転上昇を瞬時に制御する3段階のレベルが選択可能なローンチコントロールシステムを採用した。このシステムは、HRC(ホンダ・レーシング)がワークスマシンに採用している技術をフィードバックしている。
車体は、トップブリッジにハンドルホルダーの取り付け孔を前後2カ所配置し、ハンドルホルダーのハンドル受け部を偏心させることで、ライダーの好みに応じて4通りのハンドル位置が選択できるなど、操縦のしやすさを追求した。
エンデューロレース向けの「CRF250RX」は、「CRF250R」をベースにエンジンの点火時期とサスペンションのセッティングを変更。燃料タンクは容量8.5Lの樹脂製としたほか、リアタイヤに18インチサイズを採用した。軽量で高強度なアルミ鍛造のサイドスタンドを装備するなど、エンデューロレースへの最適化を図っている。
カラーリングは、両車種ともにホンダのモトクロスマシンのアイデンティティーを継承する「エクストリームレッド」を主体色に、ホイールリムを精悍なブラックとした。
価格は、「CRF250R」が83万1,600円、「CRF250RX」が84万7,800円(どちらも税込)。