マツダは24日、同社のフラッグシップモデル「アテンザ」のセダンおよびワゴンを大幅に改良し、予約受注を開始した。発売は6月21日を予定。
今回の商品改良では、マツダブランドを牽引するフラッグシップモデルにふさわしい最新・最良の「走る歓び」を具現化することを開発の志とし、デザイン、走行性能、安全性能など、幅広い領域において性能や質感を大幅に向上。基本車型であるセダンを丹念に造り込むことにより、本質的なクルマの価値を提供する。
デザインについては、洗練さとぬくもりの表現に注力。上級機種「25S L Package」「XD L Package」では、日本の伝統と先端技術により生まれた新素材「Ultrasuede nu(ウルトラスエード ヌー)」を量産車として世界初採用。艶となめらかな風合いを併せもつ新しい質感を表現した。また、栓(セン)の木を使用した本杢(ホンモク)パネルやナッパレザーなど、本物の素材にこだわりつつ、日本の伝統美に通ずる色合いを表現。次世代のデザインの考え方も取り入れながら、エクステリア・インテリアともに上質なエレガンスを表現している。
走行性能では、様々な日常の運転シーンにおいて、クルマの性能をドライバーの意図通りに発揮させることで、心に余裕と安心が生まれドライブをより楽しむことができる状態を目指した。従来から設定のあるエンジン3機種「SKYACTIV-G 2.0」「SKYACTIV-G 2.5」「SKYACTIV-D 2.2」をすべてを進化させ、「SKYACTIV-G 2.5」には気筒休止技術を採用するなど、「走る歓び」をさらに高めるとともに、実燃費の向上を図っている。
また、次世代の車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ-ビークルアーキテクチャー)」の要素を一部採用。シートおよびサスペンションシステムの構造を一新するとともに、ボディには環状構造のつながりを良くするため効率的な補強を施し剛性を高めた。これにより、ドライバーの期待通りに反応する一体感ある操縦安定性と上質な乗り心地の両立、静粛性の大幅な向上を実現。フラッグシップモデルに相応しい、しなやかで質感高い「走る歓び」を体現している。
安全領域では、同社の先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」として、「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」を全車速追従機能付に、ヘッドライトのLEDユニットの20分割化により夜間視認性を向上させた「アダプティブ・LED・ヘッドライト」、夜間における歩行者認識精度が向上した「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(夜間歩行者検知機能付)」などを新たに採用。夜間走行を含む、より幅広い走行シーンにおいて、安心・安全な運転をサポートする。
「アテンザ セダン」および「アテンザ ワゴン」の価格は、282万9,600〜419万400円(税込)。