公益財団法人日本生産性本部は5月24日、「2018年度新入社員 春の意識調査」の結果を発表した。調査は3月下旬~4月中旬、同法人グローバルマネジメント・センター主催の新入社員教育プログラム等への参加者1,914人を対象に行われた。この調査は1990年より継続的に実施されており、今回が29回目。
「あなたにとって、今の会社は第何志望でしたか?」という設問に対して「第一志望」と答えた割合が80.6%と4年連続で上昇し、初めて8割を超えた。1997年の設問開始以来、過去最高だった。
「自分のキャリアプランに反する仕事を、我慢して続けるのは無意味だ」の質問に「そう思う」と答えたのは38.0%で、昨年度から6.4ポイント上昇し、6年連続増加傾向。「残業は多いが、仕事を通じて自分のキャリア、専門能力が高められる職場」と「残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣味などに時間が使える職場」の二者択一の設問では、後者を選んだ割合が75.9%と、1998年の設問開始以来最高となった。
「ある仕事をやっているうちに、研修で教わったマニュアルに書かれてないことが起きました。このとき、あなたは…」との問いに対し、「すぐにストップしてあとは先輩や上司に聞く」と答えた割合が73.9%と、1997年の設問開始以来最高に。「従来の基準や慣習には反しても、法律に反しないことであれば、どんな手段や方法をとっても問題はない」の質問に対し「そう思う」と答えた回答が23.4%と3年連続増加している。