ネオマーケティングはこのほど、「働く女性の価値観」に関する調査結果を明らかにした。同調査は4月27日~5月1日、東京都と政令指定都市(※)のある都道府県に住む20歳~49歳の正社員、契約社員、派遣社員の女性600名を対象にインターネットで実施したもの。
現在の「仕事」に対する満足度を尋ねたところ、42.6%が「やや満足している」「満足している」と回答した。年代で比較をすると、20代が最も満足度が高く45.5%だった。
仕事について、勤務地や雇用形態などの各項目の満足度について尋ねた結果、最も満足度が高い項目は「勤務地」(78.7%)で、次いで「雇用形態」(68.8%)、「勤務時間・残業時間」(68.5%)となっている。一方、満足度が低い項目は「給与」(42.7%)、「福利厚生」(53.7%)だった。
女性の働き方として、意識改革やサービスの充実、制度の見直しなど、社会全体でもっと積極的に取り組んでほしいと思う分野は何か尋ねたところ、最も多い回答は「育児について」(21.5%)だった。年代別に見ると、20代、30代の1位は「育児について」だが、40代は「病気による通院・治療について」となった。
具体的にどのような取り組みをしてほしいか聞くと、「育児について」では「待機児童問題。保育士の福利厚生を充実させて、保育園を増やしてほしい」(愛知県29歳)、「産休育休から復帰した人は仕事をあまり任せられない雰囲気があり、意識改革が必要」(神奈川県33歳)など、待機児童問題や「育休」に関しての意見が多かった。
そのほか、「男性と女性とで昇進の仕方に差がある。男女均等なんて全然実現していない」(北海道47歳)など、女性が活躍しやすい環境整備に関する内容も多く挙げられた。
いまの職場で働き方改革の取り組みを行っているか尋ねると、「行なっている」と回答したのは21.5%だった。「行なっているかどうかわからない」は37.8%、「行なっていない」は40.7%だった。
いまの職場で働き方改革を行っている人に対し、取り組みの満足度について尋ねた聞いたところ、「どちらともいえない」(32.6%)という回答が最も多かった。特にその回答が多かったのは40代(44.7%)となっている。
※東京都、政令指定都市のある北海道、宮城県、神奈川県、埼玉県、千葉県、新潟県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、福岡県、熊本県