ミス・パリ・グループは、美容・健康業界専門の人材派遣・人材紹介サービス「BWP(ビーダブリュピー)」を2018年4月より開始した。
同サービスは美容・健康関連業界に特化した人材派遣、人材紹介、教育支援を行うことで、「美容業界全体を繋げ、生涯を通して人をキレイにし、幸せにする仕事ができる仕組みを作り上げること」というビジョンの実現を目指している。
美の総合商社が狙う地方市場
BWPによると、地方の企業で働きたいという登録スタッフが増えていることがサービス開始のの理由としている。
国家資格やエステティシャンなどの専門的な資格を取得しても、女性の場合、出産や育児などライフイベントにより、美容業界でのキャリアを諦めるケースはあっただろう。これは一般企業で働く女性も同様だ。
ミスパリ、ダンディハウスなどのエステティックサロンを先刻で運営し、どのような人材を企業が必要としているかを把握している同社は、人手不足で苦戦する地方での自社の優位性を発揮できると判断したようだ。
また、紹介・派遣のみならずスタッフへの研修も行うことで、登録スタッフの質も向上させる取り組みとなっている。
ミス・パリによると、研修頻度は派遣先や紹介先の要望に則して行われ、特に接遇への要望が多いため、接客・マナー研修は重点的に行うそうだ。
少子化に伴い、日本全体で人手不足問題が発生するなか、女性活用を積極的に推進するのは必然だろう。しかし、結婚などでキャリアデザインの変更を余儀なくされた際、地方では働く先の選択肢が少ないことは想像に難くない。
美容・健康は、年齢・性別を問わず意識する問題であり、都心部や地方などエリアによる差異も大きくはないだろう。そう考えると、地方も注視する同社の狙いは面白いと感じる。