米Appleは5月23日 (現地時間)、2017年1月1日から同年12月28日までの間に、iPhone 6以降のiPhoneの保証対象外バッテリー交換を有償で行った顧客に50USドルのクレジットを提供することを発表した。これはグローバル規模のプログラムであり、日本では5,600円の払い戻しを行う。

  • 「iPhone 6s Plus」と「iPhone 6s」

    「iPhone 6s Plus」と「iPhone 6s」

Appleは現在、1年間保証が切れたiPhone 6以降のiPhoneの有償バッテリー交換を通常の79ドルから50ドル減額した29ドルで提供している (日本では5,600円減額した3,200円)。期間は今年12月末まで。これは昨年12月のバッテリー管理機能に関するトラブルへの対応である。同社はバッテリー性能が低減したiPhone旧機種で予期しないシャットダウンが起こるのを防ぐためにピーク性能を動的に抑える電力管理機能を追加したが、それに伴って起動時間が長くなったり、パフォーマンスが低下する可能性を知らされていなかったユーザーから批判の声が挙がった。12月末にAppleは混乱と誤解を招いたことを謝罪すると共に、有償バッテリー交換の減額プログラムを開始、また今年春にリリースした「iOS 11.3」で透明性の高いバッテリー管理ツールを追加した。

23日に発表された払い戻しプログラムは、Appleが昨年1月にピーク性能を抑えるバッテリー劣化対策を提供し始めた後から12月末にバッテリー交換値下げプログラムを開始するまでの間に、対象となるiPhone旧機種のバッテリーを有償交換した顧客に、バッテリー交換値下げプログラムと同様の減額を提供するものになる。

対象となるのは、iPhone 6以降のiPhoneで、Apple直営店、Appleリペアセンター、Apple正規サービスプロバイダといったApple正規修理拠点で行われた保証対象外のバッテリー交換。Appleは5月23日から7月27日までの間に、プログラムの対象となる顧客にメールで連絡し、銀行振込またはバッテリー交換サービスの支払いに使用したクレジットカードへの払い戻しでクレジットを提供する。