英ジャガー・レーシングは19日、世界初となる市販車ベースの電気自動車によるワンメイクレース・シリーズ「Jaguar I-PACE eTROPHY」のレースカーを世界初公開した。
「Jaguar I-PACE eTROPHY」のレースカーは、ジャガー初のエレクトリック・パフォーマンスSUVである「I-PACE」をベースに、ジャガー・ランドローバーのスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)チームが開発した。ジャガーでは、フォーミュラEで得たノウハウを市販の電気自動車開発に反映させており、「Jaguar I-PACE eTROPHY」も同様に電気自動車の研究開発を加速させるものになると考えている。
レースカーのお披露目は、フォーミュラE選手権の創立者でCEOのアレハンドロ・アガグ氏が、フォーミュラE選手権 第9戦 ベルリン・グランプリのコースであるテンペルホーフ空港跡地のサーキットをデモンストレーション走行する形で実施された。アガグ氏は「Jaguar I-PACE eTROPHY」について、「フォーミュラE選手権と並び、革新的な新技術をより多くの人々に紹介する最高の舞台であると考えています」とコメントしている。
「Jaguar I-PACE eTROPHY」は、2018年末から開幕するABB FIAフォーミュラE 選手権第5シーズンのオフィシャル・サポートレースとして開催され、最大20台の「I-PACE」レースカーがエントリーする。ジャガー・レーシングは「Arrive and Drive」のフルパッケージを提供し、これには全10レースへのエントリー、専門スタッフによるテクニカル・サポート、車両に加えてスペアパーツ、タイヤなどロジスティックス全般が含まれているとのこと。