阪急電鉄は22日、宝塚線のダイヤ改正を7月7日に実施すると発表した。能勢電鉄も7月7日に鉄道線のダイヤ改正を行う。平日朝の特急「日生エクスプレス」と通勤特急の運行時間帯繰上げをはじめ、通勤・通学時間帯における混雑緩和と利便性向上を図る。
特急「日生エクスプレス」は平日朝に日生中央発梅田行を7本、平日夕方以降に梅田発日生中央行を7本運行。現在、平日朝の列車において、日生中央駅の発車時刻は6時40分・6時55分・7時11分・7時28分・7時44分・8時0分・8時17分となっているが、ダイヤ改正後は運行時間帯を約10分早める。7月7日以降の日生中央駅の発車時刻は6時31分・6時47分・7時3分・7時19分・7時35分・7時52分・8時10分となる。
平日朝の川西能勢口発梅田行の通勤特急は運行時間帯を現在より約25分繰り上げ、本数も1本増発。7月7日以降、川西能勢口駅を6時57分・7時13分・7時28分・7時44分・8時1分・8時18分に発車する。川西能勢口駅では、同駅始発の通勤特急の発車ホームが2号線に統一される。
宝塚本線の川西能勢口駅・池田駅・石橋駅では、平日朝の6時50分頃から8時30分頃にかけて、おおむね7~10分間隔で梅田行の特急「日生エクスプレス」と通勤特急が交互に停車する。同時間帯の箕面線上り列車は石橋駅で特急「日生エクスプレス」または通勤特急と接続するダイヤとし、梅田駅までの所要時間短縮を図る。なお、平日朝に運行される現行の箕面発梅田行の準急・普通と豊中駅始発の普通の一部列車が池田駅始発の普通などに置き換えられるが、「箕面線内の運行本数は現行水準を確保します」とのこと。
平日朝の宝塚発梅田行は急行と準急を交互に運行し、すべて梅田駅まで先着とする。また、上り普通の豊中駅から梅田駅までの所要時間も短縮。これまで上り普通は曽根駅で準急と接続し、さらに特急も待避していたが、ダイヤ改正後は曽根駅にて特急のみ待避(準急との接続なし)となり、豊中~梅田間の所要時間が3分程度短縮される。
平日夕方には、現行の梅田発箕面行の普通が梅田発雲雀丘花屋敷行の急行に置き換えられ、現行の梅田発雲雀丘花屋敷行の普通は川西能勢口行に変更される(ダイヤ改正後も箕面線内の運行本数は現行水準を確保する)。
7月7日以降、特急「日生エクスプレス」が運行される時間帯の梅田駅では、宝塚行の急行、川西能勢口行の普通、雲雀丘花屋敷行の急行、宝塚行の急行、川西能勢口行の普通、日生中央行の特急「日生エクスプレス」の順で20分サイクルの運行となり、川西能勢口行の普通は宝塚本線の各駅を10分間隔で発車する。同時間帯の梅田駅では、行先・種別に応じて発車ホームも整理され、特急「日生エクスプレス」と雲雀丘花屋敷行の急行は4号線、宝塚行の急行は5号線、普通は6号線から発車する。
宝塚線では土休日夜間の時刻も見直し、12分間隔の運転開始を現行の21時台から19時台に繰り上げる。能勢電鉄も宝塚線との接続を考慮し、土休日19時台から12分間隔の運転に。宝塚線の運転間隔変更にともない、宝塚駅での今津線との接続も改善されるという。
能勢電鉄が7月7日に実施するダイヤ改正では、土休日夜間の運転間隔変更や平日朝の特急「日生エクスプレス」の運行時間帯繰上げなどに加え、平日早朝に平野駅5時5分発・川西能勢口駅5時15分着の上り始発列車(普通)を新設。同列車は川西能勢口駅5時18分発、妙見口行の普通となって折り返すため、下り始発列車も現在より20分繰上げとなる。平日朝8時台の妙見口駅始発の列車本数も適正化し、10分間隔での運転とする。