東京都は5月21日、2018年春季賃上げ・妥結状況の中間集計結果(2018年5月17日現在)を発表した。それによると、妥結した都内民間労働組合のうち前年と比較可能な258組合の平均妥結額は5,462円、賃上げ率は1.72%となり、前年(同一労組)と比べて金額で375円、率で7.37%上回った。
「道路貨物輸送」は37.95%増
産業別・業種別妥結金額の分析対象(5組合以上)となった20業種のうち、前年比が最も高かったのは「道路貨物輸送」で37.95%増。以下「情報サービス」が25.53%増、「その他運輸」が22.24%増と続いた。一方、前年比が最も低かったのは、「宿泊業、飲食サービス業」の24.58%減で、次いで「化学工業」が6.24%減、「電子部品・デバイス・電子回路製造業」が3.74%減となった。
産業別・業種別の妥結額をみると、「建設業」が1万3,035円と最も高く、以下、「情報制作」が8,468円、「情報通信機械器具製造業」が7,663円と続いた。反対に最も低かったのは「印刷・同関連」の1,887円だった。
要求を提出した労働組合のうち、前年要求額と比較可能な383組合の平均要求額は8,025円。同一労組の前年要求額(7,904円)と比較すると、金額で121円、率で1.53%増加した。
調査対象は、都内に所在する1,000の民間労働組合。