Siriになにか命令するときにはまず「ヘイ、シリ」と声をかける、iPhoneユーザならこの魔法の言葉の存在を知っているはず。Siriが起動するきっかけとなるこの言葉は「起動ワード(ウェイクワード)」と呼ばれ、iOSが管理しています。
ウェイクワードはSiriを呼び出し命令を許可するというセキュリティに関わる機能を果たすため、変更が許さず、サードパーティー製アプリに許可されることもありません。いわばiOS/Siriの専権事項で、そこがGoogleアシスタントなど他のボイスコントロール機能と大きく異なる点です。
しかし、アプリが起動中であれば話は別です。Googleが無償配布するWEB検索/情報管理アプリ「Google」の場合、アプリにマイクにアクセスする許可を与えたうえで「OK Google」のスイッチをオンにすれば、「オーケー、グーグル」とiPhoneに呼び掛けると「Google」アプリに命令できます。
ウェイクワードで「Google」アプリが反応すれば、あとはかんたん。検索フィールドに入力する内容を話しかければ、GoogleのエンジンでWEB検索してくれます。「横浜駅から竹橋駅」といえば乗り換え案内を、「明日の天気」といえば現在地の明日の天気が表示されるはずです。
Siriがあるのになぜ? という声も聞こえてきそうですが、この「Google」アプリには一部の検索結果を読み上げてくれる機能があります。たとえば、「オーケー、グーグル」に続けて4桁の株式コードを伝えると、「○○○○の今日の終値は○○%下落して○○○○円です」と言葉で教えてくれます。「和英 興味」と伝えると、興味の英訳(Interest)をネイティブイングリッシュで読み上げてくれます。Siriにこのような機能はありませんから、Siriを補完する目的で活用しましょう。