JR西日本は18日、サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」とのコラボレーションによる「ハローキティ新幹線」を6月30日から運行開始すると発表した。山陽新幹線の上り「こだま730号」、下り「こだま741号」として、新大阪~博多間を1日1往復する。
「ハローキティ新幹線」は山陽新幹線「こだま」などに使用される500系をリニューアルし、ハローキティが案内人となって西日本の地域を期間限定で取り上げ、地域と一緒に魅力を発信する列車となる。外装は「つなぐ」「結ぶ」との思いが詰まったリボンをモチーフにデザインされ、ハローキティがそのリボンをつなぐ。
8両編成の1号車は、地域展示スペース「HELLO! PLAZA」として西日本の各地域を期間限定で紹介。限定グッズや地域の特色豊かな産品を購入できるショップスペース、風景を眺めながらひと休みできるスペース、地域の魅力に触れる映像コーナーなどを設置し、ここだけで楽しめる特別な空間とする。
1号車車内で最初に取り上げる地域は、7~9月に「山陰デスティネーションキャンペーン」を開催する鳥取県・島根県。「鳥取 ハローキティ」「島根 ハローキティ」のオリジナルペイントで出迎え、両県のおすすめイベント・おすすめスポットを紹介する。地域の関係者や山陰DCアンバサダーが乗車し、山陰の"いいもの"紹介や山陰の旅を案内する日もあるという。10月頃からは「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン・アフターキャンペーン」が開催される山口県を取り上げる予定となっている。
2号車は特別内装車「KAWAII! ROOM」となり、JR西日本の新幹線では初というハローキティ仕様の客室に。ハローキティと記念撮影できるフォトスポットを設置するほか、「車両のどこかにはハローキティが隠れているので、是非実際にご乗車いただき探してみてください」とのこと。特別内装車を含む2・3・7・8号車が自由席、4・5・6号車が指定席で、車内チャイムは「ハローキティ新幹線」限定のオリジナルメロディに変更される。
「ハローキティ新幹線」は6月30日から山陽新幹線の上り「こだま730号」(博多駅6時40分発・新大阪駅11時13分着)、下り「こだま741号」(新大阪駅11時29分発・博多駅15時38分着)に使用される。ただし、7月18~20日と8月8~10日、9月3~5日、9月26~28日の「こだま730・741号」は「ハローキティ新幹線」以外の車両での運行となる。10月以降の運転日については「決定次第お知らせします」とのこと。
なお、デビューに先立ち、博多駅では6月1日に「ハローキティ新幹線カフェ(仮称)」がプレオープン。6月30日には「ハローキティ新幹線ショップ(仮称)」もオープン予定となっている。運行開始に合わせ、6月30日から9月30日まで、スマートフォンを使ってチェックポイントを回るWEBスタンプラリーの開催も予定している。