声優の白井悠介、寺島惇太がパーソナリティを務めるラジオ『白井 悠介・寺島 惇太 BOYS BAR[S]』が、CBCラジオにて毎週土曜深夜24:00から放送されている。
二人が執事喫茶の店員として、リスナーを"お嬢様"と呼び、週末の夜に癒しのひとときを与えるこの番組。深夜帯にふさわしい赤裸々なトークが繰り広げられ、リスナーからも大胆なメールが寄せられる、癒しどころか刺激的な内容が人気を博している。もうすぐ放送開始から1周年を迎えるということで、収録を終えた二人を直撃。番組の裏話や、今後の展望などを聞いた。
▼白井、寺島のコンビで番組を回すと……
――7月で1周年を迎えますが、そもそも本番組がスタートした経緯について教えてください。
寺島 もともとは、白井さんがパートナーに僕の名前を挙げてくださったんですよね。
白井 CBCラジオさんから「番組をやりませんか?」とお話をいただいたときに、「後輩もしくは年下で一緒にやりたい方がいらっしゃいましたら名前を挙げてください」と言われて、候補の一人にずんた(寺島)の名前を挙げていたんです。
寺島 ご縁があって僕が一緒にやることになりまして。最初からこんな雰囲気の番組になるとは思っていませんでしたよね。
――そもそも、執事として、お嬢様(リスナー)をおもてなしするコンセプトの番組ですし。
寺島 例えば、甘いセリフでキュンとしてもらうとか、そういう感じでいくのかなと。「[S] ADULT Side」っていうコーナーも、最初はリスナーから募集したちょっとセクシーに聞こえる際どい言葉を、僕たちがイイ声で囁く、もう少し上品なコーナーだったような気がします。今はただ下ネタを言うだけのコーナーになってますけど(笑)。
白井 まさかこんな番組になるとはねえ……。最初はもっとマイルドだったよね。
寺島 二人の役割も変わりましたよね。最初は先輩後輩っぽく、白井さんがメインで回して、僕がサポートする台本になっていたんです。けど、あるときからメインで僕が回して、白井さんがボケまくる方向性になりました。
白井 そうだね、逆のほうがいいなってことで。
寺島 だいたい僕と白井さんが二人で回していると変な番組になっちゃう(笑)。以前二人で別の番組をやっていたときも、最初のコンセプトからどんどんずれて、笑いの要素が強くなっていきましたから。
――なるべくして、なってしまったと。
白井 僕とずんたのせいなのもあると思うけど、ディレクターの矢島(矢島優)さんの力も大きいと思うな。番組では「常連客」って呼ばれて、僕たちの会話に入ってくるんですけど、いつもニヤニヤしながら話題をシモのほうに持っていくんですよ。
寺島 そうそう。流れに乗せられてつい口を滑らせると、それが意外と放送に乗っちゃう(笑)。
白井 それだけスタッフさんとの距離感も近くて、密にやらせていただいてますね。
寺島 僕と白井さんと、矢島さん、構成作家の坂本さん(坂本尚文)の4人が、面白いと思う方向性が一致していたんですよね。一人として「下ネタはどうなんですか」って言う人がいなかった(笑)。
白井 あと、リスナーさんの影響もあるよね。リスナーのみなさんがこんなに下ネタに乗ってきてくださるとは思ってなかったんですよ。
寺島 意外とリスナーさんから「もっと言ってください!」「こういうの好きです」って声をいただきますよね。今やリスナーさんのほうが過激なメールを送ってきますし……(笑)。赤裸々すぎて採用できないメールがいっぱいあります。
――放送されているもので十分、赤裸々ですが……。
寺島 これでも、放送に乗せられるものを坂本さんにチョイスしていただいてるんです。
白井 なかなか、他にこういうおたよりを送れる番組ってないじゃないですか。我々はそういう受け口になっている気がします。
寺島 スキマ産業的な(笑)。他の番組ではそこまで下品なことが言えないと思うんですよ。他では弾かれてしまうメールも、採用される可能性があるのがこの番組ですね。
▼日和らずにこのまま突っ走っていきたい
――番組の収録はたいてい昼帯に行われているそうですね。深夜帯にマッチするトークをお昼から行うのは難しくないのでしょうか?
白井 あんまり時間帯は気にしたことがないですね。収録前に僕たち二人とディレクターさん、構成作家さんの4人で雑談をして、そのままのテンションで収録が始まるんですけど、いたって普段通りです。
寺島 僕たちの普段の会話が深夜っぽいのかもしれない(笑)。打ち合わせもせずに、4人で下手したら1時間くらい雑談しているときもあるんですけど、だいたい男四人が集まってする話は下世話なものばっかりですね。
白井 スタジオ入って第一声「あれ知ってる?」って下世話な話題から始まるよね。
――番組内で、守りに入ったトークを始めると「日和るなよ!」ってお互いに言い合っていますよね。
寺島 別のアイドル作品でツアーがあった時期の放送は、僕は守りに入ってましたね (笑)。
白井 あれは日和ってたよね!
寺島 イベントの前日、または終了後に放送されるラジオですからね。イベントがきっかけで聞いてくださって、このラジオで株が上がるならいいんです。実際にそういうお手紙もいただきましたし。でも、それと同じくらいの数「ラジオ聞いてみたらひどいな」という声もあるので(笑)。イベントの時期は日和っちゃいますねぇ。
――白井さんは寺島さんのようにセーブしようと思うことはありますか?
白井 この番組は作品を背負っていないので、我々のパーソナルな部分を知っていただければいいかなと思っているんです。こういうのが好きな人に聞いていただければいいのかなって思いますね。
寺島 万人受けするとつまんなくなりますからね、なんでも。
白井 今後も日和らずにこのまま突っ走っていきたいと思います!
▼白井のマネージャーが見張りに来る収録
――事務所から注意されたことは……?
寺島 これが、びっくりするほど言われないんですよね。
白井 ずんたの事務所のマネージャーさんは、スタジオに来たことがほとんどないもんね。
寺島 来たのは初回だけですよ。安心して、それ以降は来てないです。こんな番組になっているって知らないかも……。
白井 うちのマネージャーはたまに来るんですけど。
寺島 一回、EARLY WING(白井所属事務所)のマネージャーさんが見張りなのか二人来たことがありましたよね!(笑)。
白井 そう、監視に来たんですよ。
寺島 過激な発言をすると、次の収録で見張りの人が来るんです。でも、マネージャーさんも下品なネタで笑ってません?
白井 もしかしたら好きなのかな……。
――以前、寺島さんが見たアダルトな作品のタイトルが放送に乗っていたときはびっくりしました(笑)。最初は規制音が入っていましたが、その次の週にタイトルを特定したリスナーさんから届いたメールには、規制音が入っていませんでしたよね。
寺島 あれはバレたので開きなおったんですよね、もう(笑)。本来はそういうところに事務所が介入すると思うんですけど。
白井 いないからしょうがないよね~!
寺島 でも、僕もあと5歳若かったら、こんなにすべてをさらけ出してはいないと思います。まあ、もう30ですからね。
白井 我々もいい年ですからね。
寺島 清らかなキャラクターでやっていくと、後で苦しくなるって先人たちを見て学んできたので……(笑)。