米YouTubeは5月16日 (現地時間)、「YouTube Music」を刷新した新しい音楽ストリーミングサービスを発表、それに伴ってYouTubeの有料サービス「YouTube Red」を「YouTube Premium」にアップグレードする。
YouTubeは米国において地上波放送やケーブルチャンネルのライブストリーミングを提供する「YouTube TV」を追加するなど、提供するエンターテインメントサービスの拡充を進めている。YouTube Musicのサービス刷新は、その一環である。「複数の音楽アプリとYouTubeを行き来する日々は終わる。音楽を聴く、(ミュージックビデオを)観る、探す、やりたいことが何であっても全てがここにある」としている。
YouTube Musicは、これまでYouTubeの有料サービス「YouTube Red」に含まれる音楽サービスだったが、新しいYouTube Musicは文字通りYouTubeの音楽サービスとして独り立ちする。月額9.99ドルの「YouTube Music Premium」と、広告表示で無料で利用できる「YouTube Music」の2つのプランがあり、Premiumは広告フリーで、バックグラウンド再生、オフラインアクセス(ダウンロード)といった機能を備える。
音楽を楽しむことにフォーカスしてデザインした新しいモバイルアプリとデスクトッププレーヤーを用意。数百万の音楽やアーティストラジオと共に、YouTube上のミュージックビデオも楽しめる。ユーザーの再生履歴、ロケーションやそこでやっていたことなどを学習し、たとえば空港ではフライト前にリラックスできる曲、スポーツジムでは有酸素運動に適したビートのある曲といったように、動的に変化するホーム画面でパーソナライズしたおすすめを提供する。曲名がわからない曲でも「口笛が入っている流行りの曲」というような説明や歌詞の一部だけで検索することが可能。
新しいYouTube Musicは、引き続きYouTubeの有料プレミアムサービスにも含まれる。それに伴ってYouTube Redを「YouTube Premium」に改称し、現在 (YouTube Red)は月額9.99ドルの料金を月額11.99ドルに引き上げる。YouTube PremiumはYouTubu Musicの他、広告フリーの動画再生、バックグラウンド再生、オフラインアクセス (ダウンロード)、YouTubeオリジナルなどを含む。
YouTube Musicは、5月22日に米国、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、韓国などで開始。さらにカナダや欧州に拡大する計画だ。日本での展開は未定。