元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が出演したインターネットテレビ局・AbemaTVの生配信特番『72時間ホンネテレビ』(17年11月2日~5日)が、第55回ギャラクシー賞のテレビ部門フロンティア賞を受賞したことが17日、発表された。

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    (左から)草なぎ剛、稲垣吾郎、香取慎吾 (C)AbemaTV

ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が1963年に創設した、優秀番組・個人・団体を顕彰する賞。フロンティア賞は、テレビの新境地を開拓し、その未来や可能性を広げる意欲的な取り組みを顕彰するもので「テレビとネットを架橋するインターネットテレビの持つ可能性を強く印象づけました」と評価された。

さらに、「テレビの達人である彼ら三人がネットの初心者として多彩な企画を通じてSNSの使い方を会得していくプロセス自体が、テレビとネットの融合を示す新鮮かつスリリングなものでした。またそのような彼らの姿に惹きつけられ、これまでSNSとは縁遠かった多くの一般視聴者が従来のテレビとは異なる番組参加の楽しさに気づかされた点でも画期的な番組になりました」と受賞理由が説明されている。

17日には視聴者投票による「マイベストTV賞」のグランプリも発表され、TBSテレビの日曜劇場『陸王』が受賞。放送の発展に貢献した個人を顕彰する「志賀信夫賞」には、BPO(放送倫理・番組向上機構)放送倫理検証委員会・前委員長の川端和治弁護士が選ばれた。

その他、すでに発表されている賞では、テレビ部門個人賞に高橋一生、同部門特別賞にバカリズム、ギャラクシー賞55周年記念賞に倉本聰氏、ラジオ部門・DJパーソナリティ賞に村山仁志氏が選ばれている。

テレビ部門、ラジオ部門、CM部門、報道活動部門の入選作品から、それぞれ大賞、優秀賞、選奨を発表する贈賞式は、今月31日に開催。司会は、久米宏と小宮悦子の"『ニュースステーション』コンビ"が務める。

テレビ部門・ラジオ部門の入賞作品は、以下の通り。

●テレビ部門・入賞作品
・『テレビ東京開局記念日ドラマ特別企画「破獄」』(テレビ東京、ドリマックス・テレビジョン)
・『メ~テレドキュメント「シネマ狂想曲~名古屋映画館革命~」(メ~テレ)
・『BS1スペシャル「"フェイクニュース"を阻止せよ~真実をめぐる攻防戦~」』(NHK、パオネットワーク)
・『関ジャニ∞クロニクル「TOGAKI HOUSE」』(フジテレビ)
・『映像'17「教育と愛国~教科書でいま何が起きているのか」』(MBS)
・『NHKスペシャル「戦慄の記録 インパール」』(NHK)
・『NHKスペシャル「スクープドキュメント 沖縄と核」』(NHK)
・『BS1スペシャル「サハリン残留 家族の歳月」』(NHK、NHKエンタープライズ、テムジン)
・『ヤメ暴~漂流する暴力団離脱者たち~』(CBCテレビ)
・『お宝レコード発掘の旅 あなたの思い出の曲かけさせてください』(BS朝日、BEGIN)
・『ETV特集「長すぎた入院 精神医療・知られざる実態」』(NHK)
・『テレメンタリー2018「東京クルド/TOKYO KURDS」』(テレビ朝日)
・『アンナチュラル』(TBS、ドリマックス・テレビジョン)
・『100分deメディア論』(NHK、NHKエデュケーショナル、テレコムスタッフ)

●ラジオ部門・入賞作品
・『最期への覚悟(CBCラジオ)
・『SBSラジオギャラリー「幸せのカタチ~本当の親子 本物の親子~」』(静岡放送)
・『わが人生、島唄にあり~俊造あにぃの遺言~』(FM鹿児島)
・『J-WAVE SELECTION Denka MY JAZZ, MY SOUND』(J-WAVE)
・『新里カオリのうららか日曜日~被爆72年「戦後」はいつまで続くのか~』(中国放送)
・『旧盆特別番組「How to うちなー嫁」』(FM沖縄)
・『ラジオと童謡と~「サッちゃん」の阪田寛夫が残したもの』(ABCラジオ)
・『エフエム徳島・TOKYO FM共同制作 鳴門第九アジア初演100周年記念企画 ドキュメンタリードラマ「歓喜の歌が響く街~第九の里・徳島県鳴門市の奇跡」』(TOKYO FM、エフエム徳島)