パピレスは17日、漫画・電子書籍のレンタルサイトRenta! 内で公開中の漫画家・凸ノ高秀書き下ろしの全長25mの1コマタテコミ漫画『1コマの国のアリス』が、ギネス世界記録に認定されたことを明らかにした。
同作は、『不思議の国のアリス』をモチーフに、凸ノが女子高校生を主人公にして、描き下ろした作品。ストーリーは『不思議の国のアリス』に準じた設定だが、少女マンガ、スポーツマンガ、サスペンスなど、様々なジャンルのマンガの世界に主人公が登場し、その世界のお悩みを解決していくという現代風のストーリー展開となっている。
今回は、同作が「デジタルコミックにおける最長の一コマ漫画」 (「Longest single panel graphic image in a digital comic」)としてギネスせかいきろくの認定を受けた。記録数値は 163,631dp(density-independent pixel /画面上の表示要素の幅や高さなどを指定する長さの単位の一つ)で、認定日は公開日の2018年4月19日となっている。
ギネス世界記録認定に関して、特設ページを開設。凸ノに“世界一になった感想”や、“25mの1コマ漫画を描く上 で大変だったところ・工夫した点”など他では聞けない特別インタビューや、描き下ろしイラストなども公開した。
凸ノは「男に生まれたからには一度は世界一になりたいもの……と子供の頃から思っていたので、とても嬉しいです」と世界記録認定に喜びを表す。「工夫した点は『スマホ縦スクロールで読む』ことが楽しくなるギミックと、まんがを読むこと=その世界に没入する ことという視点をキャラを通して読者に追体験してもらえるようなシナリオ作りの2点です(上手くいったかは分かりませんが……)」と明かした。
実際に同作では、アリスが穴から落ちるシーンで、 素早くスワイプすることで急降下する臨場感を味わうことができたり、バイト先の店長や友達からメッセ ージが送られてきたかのように感じるシーンがでてきたり、アリスが穴を登って行くシーンでは、スマートフォンを逆さにして助けるなどの様々なギミックが登場する。