JR東日本仙台支社はこのほど、2011年の豪雨被害以降不通となっていた只見線会津川口~只見間の復旧工事を6月から開始すると発表した。

  • 只見線の普通列車(2016年撮影)

只見線は2011年7月に発生した新潟・福島豪雨の影響で橋梁が流出するなど甚大な被害を受け、現在も会津川口~只見間でバスによる代行輸送が続く。

この間にJR東日本と福島県、沿線自治体は復旧についての協議を重ね、昨年6月に上下分離方式による鉄道復旧を行うことで合意し、基本合意書と覚書が締結された。JR東日本はこの合意にもとづいて調査・設計や関係箇所との調整を行い、合意書の締結から約1年を経て、鉄道復旧工事の土木工事着手にこぎつけた。

復旧工事は、橋梁の復旧・修繕をはじめ、盛土復旧・のり面工新設・排水設備しゅんせつなどの土工設備工事、レールの復旧・交換や枕木の復旧・交換などの軌道工事、信号通信ケーブル復旧・信号設備取替といった信号通信設備工事など、多岐にわたる。工事着手にあたり、6月15日に金山町の第7只見川橋梁付近で起工式を行う予定。本工事に先立つ準備工事は今月から開始する。