リンナイはこのほど、「ストレス」に関する意識調査の結果を明らかにした。同調査は4月3日~15日、男女4,879名(男性2,464名、女性2,415名)を対象にインターネットで実施したもの。
普段、どの程度ストレスを感じているか尋ねたところ、46.3%が「やや感じている」、20.4%が「非常に感じている」と回答し、合わせると約7割がストレスを感じていることがわかった。性別で見ると、男性よりも女性の方がストレスを感じている人が多く、最もストレスを感じている年代は40代だった。
3カ月以内に自身や家族の職場環境や学習環境、人間関係の変化など、生活や環境面において明らかな変化があったかを年代別に聞くと、30代の45.8%、40代の43.5%、50代の43.6%が「変化があった」と答えた。前項で「ストレスを感じている」と答えた人の割合が他年代により少なかった60代以上は、「変化があった」は29.8%と低かった。
「変化があった」「変化はない」と回答したそれぞれの人に対し、ストレスレベル値を答えてもらったところ、「変化があった」と答えた人の方がストレスレベル値が高い人が多い傾向にあることがわかった。
ストレスによる体の不調を感じているか聞くと、62.6%が「感じている」と答えた。どのような症状を感じているか尋ねると、「不眠」(47.9%)が最もポイントが高く、次いで「頭痛」(32.3%)、「胃痛」(25.3%)、「体重の増減」(23.3%)となった。
普段、職場でどの程度ストレスを感じているか尋ねたところ、70.7%が「非常に感じている」または「やや感じている」と答えた。家庭でどの程度ストレスを感じているかという問いに対しては、「非常に感じている」もしくは「やや感じている」と回答した割合が51.1%だった。
職場でストレスを感じていると答えた人の中で、さらに家庭でのストレスも感じている人がどれくらいいるのかを見たところ、職場でストレスを感じている人の半数以上が、家庭でもストレスを感じていると回答した。
保健学博士の蝦名玲子氏は、「家庭でストレスフリーに過ごすための5か条」を提案している。1点目は「できていること」を認め、「完璧でない」自分や家族を受け入れること。「完璧でない」自分や家族を受け入れ、愛おしく感じられるようになると、ストレスも感じにくくなるという。
2点目は、心や身体が「弱っているサイン」を出しているときは、助けてくれる人、モノ、サービスに頼ること。心が弱っているときは、気力がわかずに生活も乱れやすいことから、3点目は「規則正しい生活を心がけること」を挙げている。
4点目は、悲観的にとらえるクセを治すこと。出来事を悲観的にとらえているがために、必要以上にストレスを感じてしまっていることもあるという。5点目は、家族に不満があるときには、自分も相手も尊重した表現方法で伝えること。「私は」を主語にして自分の事情を伝えた上で、相手に「何をしてもらいたいか」を相談することがポイントだという。