エアバスは現地時間の5月15日、ローンチオペレーターであるTAPポルトガル航空のA330neo(MSN1819)が初飛行を実施したと発表した。飛行時間は4時間32分におよんだ。
MSN1819はエアバスキャビンを搭載した最初の飛行機であり、テスト飛行中に空調や乗員のレストルームなどキャビンシステムをチェックするため、機内には飛行試験計器を装備している。
2014年にローンチしたA330neoはA330ファミリーの最新派生機で、A330-800とA330-900の2機種で構成されている。新型のロールス・ロイス社製Trent 7000エンジン、ナセル、チタン製パイロン、新主翼、新客室「Airspace by Airbus」を装備。最も特徴的な点は、64mに延長した主翼で(従来型は60.3m)、A350 XWBの技術を取り入れ特別に開発したウィングチップ「シャークレット」を備えている。
A330ファミリーはこれまでに1,700件以上の発注があり、毎年世界中で約100万便の飛行を行っている。今日では、1,400機近い機材が、国内線から長距離大陸路線まで、幅広いルートで世界中の118の顧客のもとで運用されている。最新シリーズのA330neoは、2018年夏にデリバリーを予定している。