日産自動車は14日、高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」を、2018年後半より米国にてSUV「ローグスポーツ」、カナダにてクロスオーバー「キャシュカイ」にそれぞれ搭載すると発表した。これまでに同技術を搭載した車両は12万台以上を販売しており、今後同社はプロパイロットの採用車種をさらに拡大していくとしている。
「プロパイロット」は、渋滞走行と長時間の巡航走行の2つのシーンで、アクセル・ブレーキ・ステアリングのすべてを自動的に制御し、ドライバーの負担を軽減する自動運転技術。ステアリングスイッチの操作で簡単にシステムを起動・設定することができるほか、道路と交通状況を把握し、ステアリングを正確に制御して人間が運転している感覚に近い自然な走行を実現することも「プロパイロット」の特長の一つとなる。
同社は、日本において2016年に発売した新型「セレナ」に「プロパイロット」を初搭載し、2017年には「エクストレイル」と新型「リーフ」に搭載している。米国では「ローグ」と新型「リーフ」に搭載されており、今後発売される新型「アルティマ」にも搭載。欧州では新型「リーフ」と「キャシュカイ」に採用している。なお、同社の中期計画「日産M.O.V.E to 2022」の一環として、「プロパイロット」を20車種に搭載し、20の市場に投入する計画を発表している。
同社のチーフ・プランニング・オフィサーであるフィリップ クラン氏は、「『プロパイロット』は、クルマがエネルギーをどのように使い、どのように走るのか、そして社会とどのようにつながっていくのかということを再定義することで、日産車をより魅力的なクルマにするアプローチ『ニッサン インテリジェント モビリティ』を具現化した技術です。この技術がお客さまからこれほど力強く受け入れられていることを嬉しく思います。今後もアルティマやエクストレイル、ローグスポーツなど、各市場における主要モデルへこの技術を搭載していきます」と述べている。