ダイハツ工業は14日、軽商用車「ハイゼット トラック」を一部改良して29日に発売すると発表した。今回の一部改良では、衝突回避支援システム「スマートアシストIIIt(スリー ティー)」を採用し、軽トラックや同社MT車として初となる衝突回避支援ブレーキ機能を搭載している。

  • 「ハイゼット トラック エクストラ“SAIIIt”」

  • 「ハイゼット トラック ジャンボ“SAIIIt”」

開発に際しては、軽トラックユーザーの使用用途として、業務用途のみならず日常用途との兼用が増加している点に着目。さらに近年の安全志向の高まりや、軽トラックユーザーの高齢者比率が増加していることなどを受け、軽トラックに最適化させた仕様の「スマートア シストIIIt」を新たに開発した。

「スマートアシストIIIt」は、「スマートアシストIII」で採用している世界最小サイズのステレオカメラを搭載。軽トラックの車両特性に合わせ、安全に減速して衝突回避または被害軽減させるため、作動速度域を最適化した。なお、同システム搭載車は、政府が交通事故対策の一環として普及啓発している「セーフティ・サポートカーS」 の「ベーシック+」に該当する。

また、「スマートアシストIIIt」の採用に伴い、「VSC&TRC」「エマージェンシーストップシグナル」「ヒルホールドシステム(AT車のみ)」「IR&UVカットガラス(フロントウインドウ)」「トップシェイドガラス」「バニティミラー(運転席)」を、「SAIIIt」グレードに標準装備した。

装備やメーカーオプションの内容も変更しており、フォグランプをLED化するとともにベゼル意匠を変更したほか、フォグランプのLED化に伴って「スタイリッシュパック」とLEDヘッドランプを統合して「LEDパック」として新たに設定。フロントグリルとフォグランプベゼルは、ダークメッキからシルバーメッキへ変更している。「選べるカラーパック」の仕様も見直して「IR&UVカットガラス(フロントウインドウ)」を追加したほか、「農業女子パック」には「トップシェイドガラス」を加えた。

「ハイゼット トラック」の価格は、68万400〜139万8,600円(税込)。