5月25日公開の映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』(山田洋次監督)の「奥さま感謝DAYイベント」が13日、都内で行われ、橋爪功、西村まさ彦、妻夫木聡が出席した。
本作は、映画界の巨匠・山田洋次監督が国民的映画『男はつらいよ』シリーズ終了から20年の時を経て作り上げたファン待望の喜劇映画『家族はつらいよ』シリーズの第3作。第1作では「熟年離婚」、第2作では「無縁社会」をテーマに日本中の家族が持つ多くの問題を描いて大ヒットを記録した。第3作となる本作では、「主婦への讃歌」をテーマに、気遣いの無い夫の言葉に家出をしてしまった妻と、主婦がいなくなってしまった平田家の大騒動を描く。
母の日にあたるこの日は、「奥さま感謝DAYイベント」と題して男性の一般客を招いての試写会が行われ、試写会後は橋爪功ら男性キャストが登壇してトークショー。本作の話題となり、妻の史枝(夏川結衣)に突然家出された平田家の長男・幸之助を演じた西村は「幸之助は、妻にヒドいことを言うんですが、そこから先は辛かったですね。結局救ってくれるのは家族なんですが、撮影が終わるまで心がそわそわしてました。必要以上に疲れた自分がいましたね」と感想を。幸之助と史枝の出会いのシーンを、劇中で涙ながらに訴えた妻夫木は「あのシーンはもともと長いシーンで、前日の夜に僕のセリフが5~6行足されました。文で見ると結構なこと言っていると思いましたが、実際に芝居で喋った時に自然と庄太の言葉として出ていました。あまり気にせず出来ましたが、監督もギリギリまで考えていらっしゃったんでしょうね」と振り返った。
同イベントの前に女性限定イベントが5月1日に行われ、この日はそのイベントに出席した女性から寄せられたリアルな意見を発表。男性に対してかなり激しいコメントが赤裸々に披露され、それを見た妻夫木は「僕にとっては衝撃な言葉で、皆さんのイライラが詰まっていらっしゃいますね」と正直な感想を。最年長の橋爪は「私はあなたの親じゃない!」というコメントに目が行ったそうで、「子どもが生まれると亭主は概ねお母さんと呼ぶようになるんです。ある時にお母さんと言うと、『お母さんじゃない!』と言われて、確かにそうだなと。この辺から妻との間に距離ができたと思わなくもないですね。あれは良くないので、名前を呼ぶべきだと思います」と反省の言葉を口にしていた。映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』は、5月25日より全国公開。