女優の吉岡里帆が、7月スタートのカンテレ・フジテレビ系ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(毎週火曜21:00~)に主演することが14日、明らかになった。
このドラマは、柏木ハルコ氏の同名コミックが原作。安定を求めて公務員となった吉岡演じる義経えみるが、生活保護受給者を支援するケースワーカーとなり、生活保護受給者たちのさまざまな"人生そのもの"に向き合い、寄り添う中で、奮闘していくストーリーで、カンテレの米田孝プロデューサーは「"人と人との関わりの難しさと尊さ"を、お届けできたらと思っています」と語る。
吉岡は「夏にお届けするドラマなので、暑さに負けないようにパワフルな主人公を作っていけたらなと思います」と意気込みをコメント。「優しさや人を思いやる気持ちというのは絶対誰しも持っている感情だと思うので、その気持ちを呼び起こされ成長していく、えみるの姿はきっと見ている方にも伝わってくれるのではないかと思っています。今まで気づけていなかったことに気づいていく、そういう普遍的な主人公になったらいいなと思います」と意欲を示す。
えみるは、不器用だが情に厚く、ひたむきで一生懸命な性格だが、「気持ちはすごく分かります。他人なのだけど、人ごととは思えない部分があったり、成長段階だからこそ、器用に立ち回れなくて、とにかくがむしゃらにぶつかっていくところは共感できます」といい、「不正受給者のニュースがテレビで取り上げられるなど、社会問題であることが先にイメージとしてありました。しかし、この物語は人生のどん底に立たされた人たちが、真剣に向き合ったケースワーカーに救われ、絶望から再生していく姿を描いています」とアピールしている。
共演には、えみるを支える指導係で、心優しいけれど信念は強い先輩ケースワーカー・半田明伸役で、井浦新。受給者やケースワーカーの甘えを許さず、常に冷静に厳しく判断するえみるの上司・京極大輝役で、田中圭。そして、第1話で、えみるがケースワーカーとして初めて深く関わることになる生活保護受給者・阿久沢正男役で、遠藤憲一が登場。
吉岡は、井浦について「昔から大好きな方なので、今回ちゃんと対面してお芝居をすることがすごくうれしいです」、田中について「現場ではすごくストイックと伺ったことがあります。覚悟してついて行きます」、遠藤について「現場が楽しいって思っていただけるように、まるでえみるのように真摯(しんし)にぶつかっていきたいなと思います」と語っている。