説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『ソフトウェア・アップデートを無視するデメリットは?』という質問に答えます。

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ときどき現れる「iOS ○.○.○はiPhoneで使用でき、インストールの準備ができています」などというダイアログは、現在iOSソフトウェア・アップデートが可能な状態にあるというシステムからの案内です。ソフトウェア・アップデートに必要な一式はすでに手もと(iPhoneストレージ上)にありますから、いつでもダイアログに従い操作するだけでシステムを更新できます。

その手もとにあるソフトウェア・アップデートは"無視"できます。数分間にわたりiPhoneを利用できなくなるうえ、多くの場合アップデートにはシステムの再起動を伴いますから、通勤・通学の道すがら実行することはむしろ避けるべきです。ダイアログが現れたからといってただちに応じるのではなく、電源がある安定した場所で実行したほうがいいのです。

ソフトウェア・アップデートを"無視"するには、ダイアログの「後で」ボタンをタップし、現れた「夜間にインストールするにはパスコードを...」という画面の最下部にある「後で通知」をタップします。ここでパスコードを入力してしまうと、夜間iPhoneを電源に接続していると自動的にアップデートが開始されてしまうので注意しましょう。

「後で通知」をタップすると、以降数日おきにアップデートを促すダイアログが現れるようになりますが、同じ操作を繰り返せば無視し続けることも可能です。しかし、あまり長期間無視するのは考えものです。

なぜなら、ソフトウェア・アップデートにはiPhoneの安全性にかかわる重要な更新が含まれていることがあるためです。新機能の追加はともかく、システムを安全に保つためにソフトウェア・アップデートの早期適用は意味があります。

ソフトウェア・アップデートがiPhoneストレージを消費することも問題です。たとえば、iPhone X向けに配布されたiOS 11.3.1アップデートは約450メガバイトものストレージを必要とします。これがソフトウェア・アップデートを適用するまで居座り続けるわけですから、ストレージ不足に悩む人は早めのアップデートが得策です。

  • セキュリティの問題があるうえストレージを消費するため、ソフトウェア・アップデートを無視し続けるのは考えものです