JR東日本の特急形電車253系を使用した上野発宇都宮行の団体臨時列車「キスできる餃子宇都宮号」が13日に運行された。上野駅で出発式が行われ、映画『キスできる餃子』(6月22日全国ロードショー)主演の足立梨花さんがJR東日本の制服姿で登壇した。
「キスできる餃子宇都宮号」は宇都宮で開催されるカクテルカーニバルに合わせて運行され、宇都宮が舞台の映画『キスできる餃子』ともタイアップ。車内でのイベントとして、宇都宮のバーテンダーによるカクテルシェイクの披露、乗客のカクテルシェイク体験に加え、映画『キスできる餃子』主演の足立梨花さんが乗車し、1日車掌として車内改札と車内放送を行い、宇都宮駅到着後に同駅の1日駅長を務めることも発表されていた。
発車に先立ち、上野駅17番線ホームで出発式が行われ、JR東日本の制服姿で登壇した足立さんは「こんな風にコラボできてうれしい。宇都宮の魅力を伝えられるようにがんばりたいです」とコメント。制服については「背筋がのびるような感じがします。白なので、清楚でかわいいですよね」と笑顔で語った。質疑応答の間、駅構内アナウンスに遮られる場面もあったが、足立さんは照れ笑いしつつ、繰り返し丁寧に答えて対応したという。
映画の撮影が行われた宇都宮の魅力を聞かれ、「餃子はもちろんですが、地元の方たちがとても協力的で、あたたかい人柄に助けられました」と足立さん。映画の見どころを「まず餃子が食べたくなります!(笑) 恋に仕事にたくさんいろんな要素が盛りだくさんの映画なので、見ていただいた方に感想を委ねたいですね」と語った。演じるにあたって餃子の皮づくりにも挑戦したとのことで、「1回、強力粉と薄力粉を間違えて失敗してしまいました。でも何度も作ったので、いまは得意料理といえるくらい」「自分で皮から作ると、とても楽しく感じました。これからもチャレンジしていきたい」と話していた。
普段は東武線直通の特急「日光」「きぬがわ」に使用される253系の団体臨時列車「キスできる餃子宇都宮号」を出迎えた足立さんは、「この電車のように、爽快感ある映画をお届けして、栃木の魅力を伝えられるようにがんばります。映画をきっかけに、もっとたくさんの人たちに栃木を訪れてほしいです」と意気込みを語った。
映画『キスできる餃子』は、バツイチ子持ちの出戻りシングルマザーが地元・宇都宮で実家の餃子店の再建と子育てに奮闘しつつ、イケメンゴルファーに恋するラブコメディ。6月15日に栃木県先行ロードショー、6月22日に全国ロードショーを予定している。