MS&AD インシュアランス グループの三井ダイレクト損害保険はこのほど、1カ月に1度以上自動車を運転する新社会人男女300人(18~29歳の2018年4月に初めて社会人になる人)を対象に、自動車の購入意向や自動運転への関心についてインターネットリサーチを実施した。
初めに初任給の予定金額を聞いたところ、今年の全体平均金額は昨年の19万47円より2,104円ダウンの18万7,943円という結果に。東日本の平均は18万8,887円、西日本の平均は18万7,000円となっており、昨年よりも東日本と西日本の差が縮まっていることがわかった。
続いて、その初任給をどのように使うかを調査。結果は、第1位が「親にプレゼントを購入」(39.7%)、第2位が「貯蓄」(38.3%)、第3位が「外食」(18.7%)となった。
前問で回答の多かった3項目の予定金額を見てみると、それぞれの平均は「親にプレゼントを購入」が2万4,845円、「貯蓄」が6万5,196円、「外食」が1万7,518円という額に。「貯蓄」の平均金額が最も高くなっており、昨年の調査と比較して7,000円ほどアップしていることからも、堅実な新社会人像が見て取れる。
そんな新社会人に所持している免許の種類を聞くと、「オートマ限定」は67.3%、「マニュアル」は32.7%という回答が。
また、マイカーを購入したいと思うかという質問に対しては、「購入したい」という回答が45%で最も多いという結果が得られた。「やや購入したい」と答えた割合も30%となり、合計で75%が自動車を購入したいと考えていることが明らかに。
購入したいと考えている人にその理由を尋ねると、「生活をする上で必要だから」との声が半数以上の63.6%となった。次いで、「行動の幅が広がるから」が46.2%、「仕事をする上で必要だから」が29.8%の順で挙がり、自動車は生活や仕事で必要なものと考えている人が多いことが確認された。
反対に、マイカーを購入したいと思っていない人にその理由を伺うと、「家族が所有している自動車があるから」という回答が41.3%で最も多い結果に。2位以降は、「維持費が高いから」32.0%、「車両価格が高いから」30.7%と、費用に関する回答が続いた。
マイカーの購入時期については、「1年以内」に欲しいと考えている人が20.9%、「2年以内」が同じく20.9%、「5年以内」が25.3%という結果となり、合計すると67.1%の人が5年以内には購入する意思があることがわかる。
「今後購入したいと思う自動車メーカー」では、「トヨタ」が37.8%で1位に。2位の「日産」が19.6%であったのに対し、約2倍のポイント差となった。次いで、「ホンダ」が13.3%、「スズキ」と「ダイハツ」が同率の5.8%で、国内のメーカー人気の高さが目立った。
同リサーチでは、自動運転に対する関心についてもアンケートを行った。その結果、「強い関心を持っている」人は25.0%で、「少し関心を持っている」42.3%と合わせると67.3%が自動運転に関心を持っていることがわかった。特に男性は73.7%が関心を持っており、女性と比較するとより高い割合に。
前問で「強い関心を持っている」「少し強い関心を持っている」と回答した人にその理由を聞くと、55.4%の人が「交通事故のリスクを減らしそうだから」と答えた。そのほかは「運転をすることの負担を減らしてくれそうだから」が48.5%、「最先端の技術だから」が24.8%と続く結果に。
次いで、自動運転に「あまり関心を持っていない」「全く関心はない」と回答した人にも理由を伺った。1位から順に、「自動運転について不安や不満があるから」37.8%、「自動運転自体に興味がないから」35.7%、「自身で自動車を運転することが好きだから」21.4%、「現在開発が進められている自動運転技術に魅力を感じないから」10.2%という結果に。男女間での回答に大きく差が出たのも印象的である。
最後に、直近1年間であおり運転をされた経験を聞いたところ、「複数回ある」が30.7%、「1回だけある」が15.0%となり、合計すると半数近くが直近1年間であおり運転をされた経験があるということがわかった。
また、具体的にどのようなあおり運転をされたかについては、以下のような経験談が寄せられた。
・「片側1車線の道路で後ろにぴったりとつけたまま運転された」(富山県 22歳女性)
・「自分の車の後ろに近付いてきて、追い越しして、また車の前で近付けてきた」(沖縄県 20歳男性)
・「高速道路を走っているときに、後ろの車が追い越してきて後ろのライトをチカチカしてきた」(大阪府 21歳男性)