道南いさりび鉄道は10日、同社が保有する気動車キハ40形9両のうち1両(キハ40-1807)において、国鉄時代の朱色の塗装を復刻すると発表した。定期検査に合わせて塗色変更を行い、6月上旬から定期列車として運行する。

  • キハ40形復活塗装イメージ

同社が保有するキハ40形は、すべてJR北海道が旧江差線時代に使用していた車両を引き継いだもの。2016年3月の営業運転開始と同時に1両をオリジナル塗装にしたのを皮切りに、順次新色に塗り替え、現在は「道南の四季」をイメージした5色のオリジナル塗装車両とJR北海道時代の標準色の車両が混在している。

今回、国鉄時代の気動車の多くに施され、当該車両(キハ40-1807)もデビュー当時(1979年)にまとっていた「朱色5号」(首都圏色)を初めて復刻する。道南いさりび鉄道はその理由を「当塗色は全国に根強いファンも多く、乗るもよし、撮影するもよし、当社沿線地域来訪のきっかけ作りの一助として採用しました」と説明。過去の設計資料にもとづき、可能な限り当時の塗色や車両標記などを細部にわたり再現するという。

運転開始日の具体的な日付は未定だが、運用初日と2日目の一部列車では記念乗車証を配布する予定とのこと。日程は決まり次第、発表される。