東芝ホームテクノは5月10日、真空圧力IHジャー炊飯器「本羽釜シリーズ」のフラッグシップモデル「RC-10ZWM」など、計5機種を発表した。6月上旬から順次発売する。価格はオープンで、推定市場価格(税別)は43,000円前後から130,000円前後。

  • 本羽釜シリーズ
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  • フラッグシップモデルのRC-10ZWM、写真右は備長炭かまど本羽釜

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  • RC-10VXM

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  • RC-10VSM

本羽釜シリーズではもともと、食感の炊き分けが可能な炊飯コースや、玄米と白米の混合米をバランスよく炊き上げる独自の「白米混合」コースを備えていたが、今回の新モデルでは、炊飯時間の短縮や、玄米と白米の混合比率の選択が可能になった。各製品の概要は表の通り。

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    最上位モデルの「RC-10ZWM」はグランホワイトとグランブラック、そのほかはグランホワイトとディープレッドで展開する

東芝ではお米本来の美味しさにこだわり、お米の芯までふっくらと炊き上げられるかまど炊きの美味しさを追求して、「圧力」と「真空」の「合わせ炊き」を提案している。

新製品でもこの方針を踏襲。炊飯時に圧力をかけながら高温で加熱する「圧力可変コントロール」と、羽釜の形状にならった丸みのある内釜で、大きな熱対流を生み出し、釜の中心までしっかり熱を加えることで、炊きムラを抑える。内釜の空気を抜く「真空αテクノロジー」により、ひたし工程で内釜の中を真空にして圧力差を生み出し、お米に素早く吸水させる。ここで使用する真空ポンプが強化され、炊飯時間の短縮を実現した。

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    圧力可変コントロールと真空αテクノロジーのイメージ

最上位機のRC-10ZWMを2017年度モデル「RC-10ZWL」と比較した場合、食感が炊き分けられる「かまど名人」コースでの3合炊飯時間が、約55分から約38分に短縮。白米と玄米の混合比率を2:1、1:1、1:2の3通りから、好みに応じて選択できる「白米混合」コースでは、3合の炊飯時間が約105分から約60分となった(白米2玄米1コース)。

また、従来はフラッグシップモデルのみが採用していた、お米の還元糖量(甘み)が約30%アップする「甘み炊き」コースの搭載機種を拡充。今回発表した5機種すべてに搭載する。甘み炊きコースでは3通りの食感炊き分けを選べる。

このほか、真空機能によって内釜の中に残る空気を追い出して密閉し、酸化によるお米の黄ばみや水分の蒸発を抑える「真空保温」を搭載。白米なら最大40時間まで、質量変化率-1%以内を保ち、美味しさをキープする(エコ炊飯を除く)。玄米と白米の混合や、玄米と麦などの雑穀米も、においや乾燥を抑えて最大12時間保温可能だ。

本体にはステンレスクリーンフレームを採用。RC-10ZWMのみ、大型液晶タッチパネルを搭載する。本羽釜シリーズの主な仕様は以下の通り。

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    本羽釜シリーズの主な仕様