俳優の梅沢富美男が、9日に放送されたフジテレビ系バラエティ番組『梅沢富美男のズバッと聞きます!』(毎週水曜22:00~)で、女形をやるきっかけを作ったのが、漫画家の故・石ノ森章太郎氏だったことを明かした。
『仮面ライダー』シリーズの原作などで知られる石ノ森氏は、もともと梅沢の母親と知り合いで、駆け出しの役者だった頃の梅沢もかわいがっていたそう。梅沢は当時「(役者を)辞めようかな、売れないし。俺より下手クソなやつが映画とかテレビでスターになって。俺には組織がないからやっぱりダメなんだ」と思っていたといい、石ノ森氏に「辞めたいんですけど」と相談した。
石ノ森氏に理由を聞かれ、「壁ですかね」と答えた梅沢。すると、石ノ森氏から「なに生意気なこと言ってんだ、このバカ。おまえみたいな無名な役者に壁なんてあるか! 壁ってのは、売れた人にできるものだよ。おまえ売れるから、頑張ってやれ」と発破をかけられ、その半年後に女形をやるようになったという。
それを受け、パネラーの長嶋一茂は「同じようなことを父(長嶋茂雄)が言ってた」と切り出し、「『スランプは二流のやつには来ない』って言ってた。僕が調子が出なかったら、『おまえは一流じゃないから、スランプなんかないんだ』って。裏を返せば、どんなに調子が悪くても何でも思い切ってやれとも言ってるわけですよね。失敗はないんだから」と力説していた。