パーク24はこのほど、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員8,540名を対象に、「クルマの安全運転支援機能」に関するアンケート調査を実施した。
「運転支援機能が搭載されたクルマに乗ったことはありますか?」という質問に対し、「ある」と回答した人は30%という結果に。国土交通省の調査(「自動運転の実現に向けた新たな取り組みについて」)によると、運転支援機能のひとつである自動ブレーキは、2016年に生産された乗用車の66%に搭載されたという結果があるものの、実際に利用経験のある人はまだ少ない模様。
「乗車経験のある運転支援機能」については、「前方衝突防止機能」と「駐車支援モニター」が77%で最多に。次いで、「車線逸脱防止機能」が62%となった。同じく国土交通省調べ(「ASV技術普及状況調査」)で、2016年の総生産台数に対する装着率は「前方衝突防止機能」である「車間距離警報」が46%、「衝突被害低減ブレーキ」が43%、「駐車支援モニター」である「バックモニター」が39%と、他の機能が20%以下であるのに対して高い装着率をマーク。この装着率の高さが、そのまま乗車経験率の高さにつながったと考えられる。
運転支援機能の搭載車に乗ったことがある人の中で、実際に機能が作動した、または利用したことが「ある」人は73%という結果が得られた。そのときの状況としては、「高速道路走行時」が42%でトップ、次いで、「周辺車両の影響」が36%、「周囲の確認不足」が21%に。
将来、自分のクルマに搭載したい運転支援機能を尋ねると、トップは「前方衝突防止機能」で66%、「後方衝突防止機能」が50%、「駐車支援モニター」が46%となった。
上記質問への回答結果を年代別で見てみても、すべての年代において「前方衝突防止機能」が1位に。60代以上はより多くの機能搭載を希望する傾向にあり、反射神経などの衰えによる運転技術に対する不安から、万が一の備えとして搭載を考えている人が多いと考えられる。
運転支援機能搭載車の購入意欲を調査したところ、搭載車を「買いたい」と考えている人は半数以下の47%にとどまった。将来的に搭載したい運転支援機能についてのイメージはあるものの、過半数の人が実際の購入についてはまだ検討段階に至っていないようだと言える。
運転支援機能は交通事故の防止に貢献するものではあるが、正しく運転してこそ安全性が高まるものである。運転支援機能を過信せず、安全運転を心がけよう。