俳優の鈴木亮平が9日、東京・渋谷のNHKで行われた主演を務めるNHK大河ドラマ『西郷どん』(毎週日曜 NHK総合20:00~20:45 BSプレミアム18:00~18:45)の第18回試写会に、制作統括の櫻井賢氏、演出の盆子原誠氏と出席。西郷が島流しとなった奄美大島で出会い、妻となる愛加那(あいかな)=とぅまを演じる女優・二階堂ふみを絶賛した。
鈴木は、二階堂について「本当に素晴らしい女優さんで、感性のバケモノだと思った」と絶賛。「そういう人が感性だけでやるのではなく、たくさん考えて。奄美のロケでも、撮影で知り合ったおばあちゃんの家に撮影のない日は行って、ふみちゃんがご飯を作って一緒に食べて、お風呂入ったりして、すごい自然に溶け込んでいく方でした」と話した。
そして、「演技を一緒にしていても、シーンが思っていたものとは、彼女の感性でどんどん変わっていく」と言い、「僕は主役だから引っ張っていこうというのではなくて、二階堂さんの感性に身を委ねれば、吉之助としての愛に変わっていくと思ったので、そこは信頼して。本読みの時点で『この人すごい』とまじまじと感じたので身を委ねた」と明かした。
また、二階堂演じる愛加那の魅力について「女性としての傷つきやすくて繊細なところを持っているんですけど、そこを隠して、強く吉之助に本音でぶつかってくれたというのが魅力的」とコメント。「当時の薩摩は母親からも敬語を使われるような時代。そこでタメ口で、いきなり島の言葉でバッとこられたのは衝撃的でしたし、そういうところも惹かれたんじゃないか」と分析した。
林真理子の小説『西郷どん!』を人気脚本家の中園ミホが脚色し、幕末という激動の時代を生き抜いた西郷隆盛の波乱に満ちた生涯を描く同作。13日放送の第18回「流れ人 菊池源吾」より、奄美大島・沖永良部島が舞台となる島編に突入し、二度の島流しを経て革命家へと覚醒していく姿を第25回にかけて描いていく。大河ドラマとしては異例の3週間にわたる長期ロケを現地で行った。
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