高知県・志国高知幕末維新博推進協議会事務局はこのほど、「志国高知 幕末維新博」第二幕を、「高知県立坂本龍馬記念館」など県内25会場にて開始したことを発表した。開催期間は2019年1月31日まで。
幕末維新博は、大政奉還から150年にあたる2017年度から2年間にわたって実施している観光博覧会。幕末から明治の志士ゆかりの資料展示、観光イベントなどを通し、激動の時代を生きた人々の功績や史跡などをめぐる内容となっている。
第二幕は、明治維新150年を記念して開催する。目玉となったのは、4月21日にグランドオープンした「高知県立坂本龍馬記念館」。同館は、新館と大幅リニューアルした本館で構成しており、新館では、「龍馬と"心通わす"」をテーマに坂本龍馬の誕生から薩長同盟、大政奉還までの実物資料などを公開する。
本館では、「龍馬と"遊ぶ"」をコンセプトに約130人の写真パネルを使った龍馬の人物相関図を展示。近江屋の暗殺現場を復元したものや、映像コンテンツなど充実した展示内容となっている。
また、長州藩士・木戸孝允が1867年(慶応3年)に坂本龍馬へ宛てた直筆書簡も初公開した。大政奉還を期待しつつ武力衝突も想定し、土佐藩の板垣退助、薩摩藩の西郷隆盛と打ち合わせをするよう促す内容で、幕末史における屈指の重要資料として評価されているものだという。
開催初日には、坂本龍馬記念館南側特設会場、桂浜公園内にてオープニングイベントを開催。鹿児島・山口・高知・佐賀の4県知事が開幕イベントで集結し、式典のステージで各県の魅力を紹介した。4県は、幕末維新をテーマにした広域観光プロジェクト「平成の薩長土肥連合」を結成し、歴史観光をテーマに相互誘客を図る取り組みを続けていくという。
特別ゲストには高知県出身のタレント・島崎和歌子さんと演歌歌手・三山ひろしさん、ジョン万 次郎資料館(高知県土佐清水市)の名誉館長・ビビる大木さんが登場し、トークイベントも実施した。