翌日からの久々の仕事に備え、家でゆっくりとしていた人も少なくないであろうゴールデンウイーク最終日。自宅からちょっと遠出をし、ゴルフの国内メジャー初戦となった「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」を観戦してきた。
初めて生でゴルフを観たのだが、緑の芝と広々とした空間が必要なゴルフ場は、ほかのプロスポーツ観戦とは一味違った楽しみ方ができる。そして、幅広い年代が楽しめるお祭り気分を思いのほか満喫できたので、その内容を紹介しよう。
ゴルフ場で世界の料理を味わえる
サロンパスカップが開催されたのは、茨城県の茨城ゴルフ倶楽部。訪問した最終日(5月6日)は晴天に恵まれ、絶好のゴルフ日和だった。
一般的なゴルフのトーナメントは複数日程で同じコースを回り、それぞれの成績から決勝進出者を決めて最終日に優勝者を決定する。全員が18ホールを回るため、予選は早朝から日没までという長時間にわたって競技が行われる。特定の選手を追いかけて18ホールを回るとなると、その歩く距離も7kmほどにおよぶのが一般的だ。
屋外での観戦が長時間続くため、合間の休憩が大切となる。特に今回、最終日は午前中に気温が24度にも達したため、何の対策もしないと熱中症の危険もあった。
そんなときの"避難所"として便利だったのが、「ギャラリープラザ」に用意されていた各種ブース。敷地内に設けられたスペースには、各国料理が楽しめる屋台やゴルフグッズが販売されている物販ショップなどが建ち並んでいた。
日本はもちろん、韓国、アメリカ、メキシコ、オーストラリアなどのバラエティ豊かな料理が楽しめるのが嬉しいところ。初日からの4日間を訪れたとしても、毎日違う料理が味わえる。熱い日差しの中、屋外の緑の中で食べる料理はとにかくおいしい。テントもあるので、日陰で休みながら飲食ができる。ビールもあったため、思わず一気に飲み干したくなった。
ギャラリープラザの一角にある「サロンパスゴルフパーク」も興味深かった。グリーンが回転する「ターンパッティング」はお遊びとして楽しいし、「スイングスタジオ」は自分のスイングを動画で撮影し、それを10枚の静止画にしてくれた。また、先着順でその映像をプロが見て指導してくれる「ゴルフクリニック」もあり、ゴルフテクニックの向上に役立てられそうだと感じた。
子どもと一緒に楽しめるさまざまな工夫
サロンパスカップはゴールデンウィーク中の4日間にわたって開催されたが、ゴルフ好きの人でも家族との外出を大事にしたいところ。そんなときに子どもが遊べる場所があると便利だが、サロンパスカップ内では「プレイパーク」として、トーナメントで使われていないコースが開放されていた。
柔らかできれいに整備された芝の上を走り回れ、「バンカーで砂遊び」というめったにない体験もできた。ゴルフは、アドレスのルーティンからインパクトの瞬間までは静かにプレーを観戦しなければならないので、どうしても小さな子どもを連れての観戦は難しくなりがちだ。
ただ、こういった場所があれば、例えばゴルフ好きなお父さんが観戦に熱中している間、お母さんや子どもたちも退屈しないですむ。観戦や遊びに疲れたら、芝の上で寝転がって休むのも楽しい。
そのほか、実際のグリーン上でパッティングができる「チャリティーパッティング」も、老若男女問わずに楽しめた。1つのグリーンを3ホールに分割してパットをしていくというゲームで、ホールごとに景品も用意されていた。ちなみに、3ホールとも見事に1打でカップインできたのは、昨年は1人だけだったそうだ。
この日も親子そろって「プレイパーク」で遊ぶ姿がみられ、家族そろってゴールデンウイークの最終日を満喫できていたのではないだろうか。
デートコースとしてもアリ?
会場では、老夫婦を含めたカップルもよく見かけた。全ホールを選手について歩こうと考えなければ、ゴルフ場はデートコースとしても意外に使えるのではないだろうか。ギャラリープラザを含めて大型スクリーンがいくつか配置されていたので、休憩しながらゆっくり中継を眺められるし、いろいろな楽しみ方ができそうだ。
初めてのゴルフ観戦だったが、今回のサロンパスカップは、プロのプレーを真剣に観戦したい人が楽しめるだけでなく、ゴルフ観戦をしながらキャンプ気分で家族そろって訪れても遊べる、懐の広いトーナメントだった。