パナソニックは5月8日、有機ELテレビ「4K VIERA」の新製品として、「FZ1000」シリーズ(2モデル)と、「FZ950」シリーズ(2モデル)を発表した。ともに6月8日より発売する。価格はオープン。

FZ1000シリーズ

FZ1000シリーズは、有機ELテレビ画質を向上させた4K VIERAのフラッグシップモデル。55V型と65V型の2モデルを用意し、日本設計/日本生産の「ジャパンプレミアム」シリーズとして展開する。

  • フラッグシップのFZ1000シリーズ

シーンの明るさに応じて動的に補正量を変化させる「ヘキサクロマドライブ」の心臓部が「ダイナミック 3D-LUT」に進化し、補正ポイントが従来モデルより約1.6倍増加。暗部の補正ポイントを重点的に増やすことで、暗部の階調や色再現性を高めている。また、ブラックフィルターの採用によって、明るい部屋でも有機ELならではの締まった黒表現を可能にしている。

解像度は3,840×2,160ドット(4K)で、有機ELパネルの制御として、パナソニックがプラズマテレビで培った制御技術を応用。有機ELが得意とする暗いシーンにおける光の輝きや、明るいシーンでの明るさ感を大幅に向上させている。HDR規格はHDR10とHLGの2方式に対応。地上デジタル/BS/110度CSチューナーは3基を内蔵し、別売りのUSB HDDを接続すれば裏番組を2つまで同時録画できる。

音響面では、パナソニックの高級オーディオ「テクニクス」ブランドの開発チームによる、新設計スピーカーシステム「Tuned by Technics」を搭載。スピーカーをすべて前向きに配置した3Wayユニットにより、音のクリア感や立体感を向上させた。スピーカーはツイーター×2個、ミッドレンジスピーカー×4個、ウーハー×4個で構成。音声実用最大出力は10W+10W+10W+10W+20W+20Wで、容量を約1.4倍に増やした直径約70mmのウーハーとパッシブラジエーターの大型化により、迫力ある低音とクリア感を楽しめる。

NetflixやひかりTV4Kなどのネット動画の視聴に対応し、付属のリモコンを使っての音声入力に対応。スマートフォンとの連携機能では、アプリ「TV Remote2シンプルモード」でテレビを制御し、ネット動画、放送番組、録画番組を検索して視聴可能。テレビ本体の基本操作も行える。専用アプリ「Panasonic Media Access」では、放送中の番組や録画した番組を外出先などからスマートフォンで視聴することもできる。

映像入力インタフェースは、HDMI×4系統、コンポーネント×1系統、ビデオ×1系統。有線LAN端子×1基、USBポート×3基、SDメモリーカードスロットも備える。本体サイズは、65V型がW1,449×D330×H909mm、重量は約36kg(スタンドあり)。55V型がW1,228×D330×H785mm、重量は約29kg(スタンドあり)。

FZ950シリーズ

  • FZ950シリーズ

FZ950シリーズは、音響面をミッドレンジスピーカー(スコーカー)×2個とウーハー×2個で構成したモデル。55V型と65V型の2モデルを用意する。

音声実用最大出力10W+10W+10W+10Wの高出力アンプを装備した「ダイナミックサウンドシステム」を採用。本体左右に配置されたダブルウーハーと、4個のパッシブラジエーターによる「クアッドパッシブラジエーター」により、低音を増強して迫力あるサウンドを出力する。聞き取りやすくクリアな音声を出力するオーディオ専用ICも搭載。

本体サイズは、65V型がW1,449×D300×H898mm、重量は約33.5kg(スタンドあり)。55V型がW1,228×D300×H774mm、重量は約27.5kg(スタンドあり)。その他の仕様はFZ1000シリーズとほぼ共通。