お笑いコンビ・ナインティナインの矢部浩之がこのほど、東京・台場のフジテレビで、同系情報ドキュメンタリー特番『目撃!超逆転スクープ 世紀の誘拐事件&奇跡の生還SP』(5日21:00~23:10)の収録後に取材に応じ、『めちゃ×2イケてるッ!』が終了してから新たな番組に挑む心境を打ち明けた。
この番組は、世界・日本で起きた衝撃の大事件、大事故で実際にあった逆転ストーリーを描くシリーズ特番の第1弾。スタジオでは、犯行現場をプロジェクションマッピングで再現し、事件の目撃者となって謎解きを体感できる仕掛けも用意されている。
今回は、出川哲朗、小島瑠璃子も出演しており、矢部は「演者さんはバラエティなので、そこはいつもと変わらない感じがしたんですけど、番組のテーマとか趣旨とかセット、撮り方が今までなかったなと思いました。今回の収録はすごい新鮮で僕は好きでした」と手応え。プライベートで謎解き系の番組をやってると「答え出るまで見てしまうんです。それでママ(妻・青木裕子)にチクチク言われることはあります(笑)」と苦笑いした。
それだけに、こうした番組のMCをやりたい希望があったそう。「『めちゃイケ』終わるってなって、(収録日の)火・水が空くし、家族食わしていかなアカンしってなったら、珍しく吉本の社長さん(岡本昭彦COO)に『ご飯どうだ?』と政治家さんが行くような赤坂の和食屋さんに呼ばれて、そのときやりたい番組を何個か言ったら『そうかそうか、分かった』って言われて、横で藤原(寛よしもとクリエイティブ・エージェンシー社長)さんが全部メモってて、『実現するのか!?』って思ってたんですけど、そこで言った1つが結果この番組だったので、『めちゃめちゃ早いやん!』って思って」と、あまりのスピード感に驚いたそうだ。
この収録日は4月12日で、フジテレビには『めちゃイケ』で来るのが当たり前になっていたため、「(タレント)クローク行ったら『めちゃイケ』のスタッフおんのかなと思いながら来たんですけど、見事に誰もいなかったです(笑)。だから『めちゃイケ』終わったって、初めて実感したかもしれないですね」と率直な心境を吐露。
それでも、「"めちゃイケロス"はなかったですかね。(昨年秋に番組が)終わるって発表されて、そこ(春の最終回)に向かってやってきたので。それよりも、次の楽しい番組できたらいいなあという気持ちが強いですね」と、今後への決意を語った。
吉本の社長に対しては、他にもやりたい番組として、「時代がだいぶ変わってきてやりにくいかもしれないですけど、『ナインティナインのお笑い番組』と言えるような冠番組も1つとしては挙げました」という。「たぶん"めちゃイケロス"は相方(岡村隆史)のほうが強いと思うんですよね。やっぱり(最終回で)『青春でした!』って言って泣くのって、なかなかやと思うんですよ。もちろん『めちゃイケ』ファンの人は、あれ見てもらい泣きしてくれた人も居ると思うんですけど、あそこであれだけ熱さ出せるってよっぽどやと思うので、相方のほうが"ロス"は心配じゃないですかね。だから、相方のほうが必要やと思いますね、『これがナインティナインでお笑いやってます』みたいな番組」と、岡村を思いやってリクエストしたことも明かした。
コンビでのレギュラー番組は、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の1本のみとなった今、「先輩のコンビの芸人さんのこともふと考えてみたら、皆さんそんな時期もあったりしてんねんなって思ったり。でも、それぞれピンでやって、2人で会ったときにしゃべれたらいいなと思いますし」と、今後の関係性を想像。岡村の番組は「やってたら見ますね」といいながら、「相方はたぶん、性格的に(矢部の番組を)チェックするんでしょうね(笑)。チェックしといて僕には言わないみたいな。で、絡んだときにチクチク出してくるタイプじゃないかなと思いますけどね(笑)」と話していた。