俳優・鈴木亮平が主演を務めるNHK大河ドラマ『西郷どん』(毎週日曜 NHK総合20:00~20:45 BSプレミアム18:00~18:45/再放送 土曜13:05~)の第16話「斉彬の遺言」が4月29日に放送され、平均視聴率が11.1%だったことが5月1日、分かった(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。

  • 鈴木亮平 渡辺謙

    鈴木亮平(左)と渡辺謙

本編を休止して4月1日に放送された特別番組を除いて、1話からの視聴率で最も低かったのは14話の11.9%。15話で13.4%と回復したが、16話は2.3ポイント落とす結果となった。視聴率は下降気味だが、SNS上では熱心な視聴者の声があふれている。

※以下はドラマの結末などネタバレを含んだ内容です。これから視聴予定の方はご注意ください。

16話では、斉彬(渡辺謙)の死を京で知った吉之助が悲しみ押し殺し、月照(尾上菊之助)とともに斉彬の志を引き継ごうとする。しかし、井伊直弼(佐野史郎)は幕府に刃向かう者たちを一気に粛清しようと、吉之助や月照、橋本左内(風間俊介)に追っ手を放つ。

左内が捕まり、追い込まれた吉之助は道中で「わいは殿のもとに参りとうございます」と失意の底に。刀を見つめて死の誘惑に引き寄せられる吉之助の背後から「何をしておる」の問い掛けが聞こえる。振り返るとそこには亡くなったはずの斉彬が浮かび上がり、斉彬は「お前は一体、何を学んできたんだ」「西郷!」とマントを大きく広げる。吉之助はそこに飛び込むが斉彬は消えてなくなり、泣き崩れながらも生きて斉彬の思いを果たすことを決意。最後はひれ伏し、「ありがとうございもした!」と感謝の言葉で結ぶ。

公式サイトによると、鈴木はこのシーンを演じるにあたって1週間以上悩んだという。

「殿がパッと消えてからの吉之助さんのセリフを、『僕に考えさせてください』ってお願いしたからです。ひとりで悩んで、浮かんだ言葉を演出の岡田さんにご提案し、謙さんも交えて話し合っては、『いや、やっぱり違う』と持ち帰ってまた考えて。やっと撮影前夜に浮かんだ言葉で撮影に挑みましたが、リハーサルでまた違う言葉がこみ上げてきて、あのシーンになりました」

また、鈴木と渡辺の関係性ともリンクしたようで、「『西郷役は鈴木が良いと思っていた』という話をご本人から伺って耳を疑いました」「僕も吉之助さんも、目の前の大いなる存在に、追いつきたくて追いつきたくて、がむしゃらに走ってきた時間でした。ここからまた、僕はまた一歩を踏み出します」と意気込みを語っている。

『西郷どん』視聴率推移・一覧(ビデオリサーチ調べ・関東地区)