ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説する『池上彰のニュースそうだったのか!!』。4月28日(18:56~20:54)の放送では、27日に11年ぶり3回目となる南北首脳会談が行われたこともあり、同会談と今後控えている米朝首脳会談をメインに説明していった。

  • 池上彰

    池上彰氏 -テレビ朝日提供

しかし、テレビ朝日の丹羽敦子プロデューサーは、この放送回を収録したのは、首脳会談の2週間近く前の4月14日だったと明かす。池上氏が「南北首脳会談は具体的な話出てこないから。協力して朝鮮半島の非核化を目指す、ということと、終戦へ向けて話し合いを進める、という話くらいでしょ。編集で会談の映像だけ足せば大丈夫だよ」と話したために事前収録となったが、丹羽Pは「放送前日、編集作業の裏で南北の共同会見を見ていましたが、池上さんがおっしゃったとおりになりましたね。さすがです」と池上氏の分析力に舌を巻いていた。

収録での池上氏は、台本やカンペもなく、ひたすら自分のペースで話し続けて収録が進んでいった。また、ゲストからの質問で話が脱線することもあり、事前に勉強しているはずのスタッフも収録中に「そうだったのか!!」が続出していたという。

だが、そんな池上氏でも米朝首脳会談については、読み切れない部分が多いそうだ。「確かにまだ開催場所も日時も決まってませんし、なによりも会談するのが『何を言い出すのかわからない2人』、というのが一番の理由なんだそうです。米朝首脳会談についても番組ではしっかり池上解説をお伝えしたいと思っています」(丹羽P)。

そして28日の放送では、トランプ大統領の日本や中国に対する高い関税についても解説していった。日本では大きなニュースになっていないものの、池上氏いわく「実はすごく大事なニュース」とのこと。丹羽Pは「確かに『第2次世界大戦も実は高関税の掛け合いが原因だった』なんて知らなかったですよね。あの物知りな菊川怜さんも『知らなかった!!』とかなり驚いていらっしゃったのが印象的でした」と振り返る。

次回(5月5日18:56~)は「横断歩道の縦線がなくなった!」「歩行者信号のデザインが実は変わっている!?」「あの会社がいつの間にか外資系に!?」など、「いつの間に変わった?」と思われる様々な法律・制度などを、その理由・背景とともに解説していく予定だ。