幕張メッセで4月28~29日に開催された「ニコニコ超会議 2018」の鉄道関連ブース「向谷実Produce! 超鉄道」。出展鉄道各社や関東学生鉄道研究連盟(関東学鉄連)によるステージのほか、鉄道落語などが行われ、会場には多くの鉄道ファンが集まっていた。当記事では1日目の様子をレポートする。

  • ニコニコ超会議は幕張メッセで行われた

鉄道会社のトークショーやクイズ大会で始まる

当日の司会進行はダーリンハニーの吉川正洋さんとタレントの鈴川絢子さん。2人のトークが快調にイベントを進めていく。

まずは京阪電気鉄道のトークイベント。「鉄道むすめ」の石山ともか(京阪大津線運転士)に扮した女性が登場した。この女性は石山ともかに身長が近く、顔かたちも似ている女性のモデルだという。続いて阪急電鉄・阪神電気鉄道のクイズ大会。こちらは正解者の景品に小型の方向幕などが配布され、方向幕をくるくると回す様子に参加者が驚いていた。

  • 「向谷実Produce! 超鉄道」が今年も出展

  • 司会の吉川正洋さんと鈴川絢子さん

  • 静岡鉄道は7色の電車をアピール

  • JR九州は「ななつ星」グッズを販売

  • 「ななつ星」で提供されているカレーはレトルトにもなっている

  • 大井川鐵道では実際に使用されたヘッドマークや座席も販売

  • 阪急電鉄・阪神電気鉄道は方向幕を販売

  • 東京メトロは使用済み部品の販売に力を入れる

  • 京阪電気鉄道の「鉄道むすめ」によく似たモデル

  • 人気の快速特急「洛楽」もアピール

大学鉄研の駅伝式クイズ大会

13時30分からは「第1回関東学鉄駅伝~幕張大会」という駅伝式のクイズ大会が行われた。関東学鉄連の中から早稲田大学鉄道研究会、中央大学鉄道研究会、関東学生連合(帝京大学鉄道研究部・東京電機大学鉄道研究部・ICU鉄道クラブの連合チーム)の3チーム、各チーム3名が出場し、クイズの回答と鉄道写真の評価で競い合った。

開始前に各鉄道研究会の紹介も。早大鉄研は現在約70名、中大鉄研は約20名、帝京大鉄研は約40名、電機大鉄研は約20名、ICU鉄研は約10名と、大学鉄研に多くの人が集まり、活動が活発になっていることが報告された。

  • 関東学生鉄道研究連盟のブース

  • 各大学鉄研の機関誌が展示されている

  • 各大学鉄研による記念列車なども運行されてきた

  • 阪急・阪神ブースで販売されている小型方向幕

まずは教養問題。どの大学も答えられないような難問もありつつ、早大鉄研が1位通過、関東学生連合が2位通過という結果となった。続いて鉄道の音に関する問題が出題された。駅の発車メロディなどの音を当てさせる問題が出題され、こちらも早大鉄研が1位、関東学生連合が2位という結果となる。

最後には各チームが鉄道写真の自信作を発表し、ニコニコ動画のアンケート機能を使用し、その得点をこれまでの順位による得点に加算するということで決着をつけた。写真の発表とともにプレゼンが行われ、アンケートで採点。ここで2位だった関東学生連合の作品が高く評価され、逆転して優勝した。

  • イベントをプロデュースした向谷実氏

  • 各大学鉄研がタスキをかけてクイズに挑戦

  • 優勝は関東学生連合

  • 最後は全員で前に

鉄道寄席で鉄道ネタを芸人や落語家が披露

この日のメインイベント、鉄道寄席は14時45分から行われた。ななめ45゜は鉄道の音に関する芸、ダーリンハニーは駅員に扮して漫才を行い、桂梅團治は鉄道落語を披露した。演芸が終わると、出演者がトークショーにて鉄道への思い入れを語る。

その後は鉄道事業者によるステージが再び行われる。大井川鐵道は西武鉄道の電気機関車E31形の営業投入や、「SLやまぐち号」に使用されていた12系客車についての話をする。「走らせるのでぜひ応援してほしい」と大井川鐡道の山本豊福氏は言う。また、2018年度に新しい「鉄道むすめ」が大井川鐵道に登場することも発表された。

  • ななめ45゜のステージ

  • ダーリンハニーが駅員に扮する

  • 「なぜSLはSLなのか」の噺をする桂梅團治さん

  • 出演者全員でトークショー

  • 大井川鐵道の山本豊福氏とのトーク

  • 向谷実氏とJR九州代表取締役社長の青柳俊彦氏

最後はJR九州。代表取締役社長の青柳俊彦氏が登場し、大河ドラマ『西郷どん』関連スポットの紹介や、JR九州についてのクイズ大会が行われ、「或る列車」の小旗を参加者とともに振って終了した。

翌日(4月30日)も「向谷実Produce! 超鉄道」は行われ、「学鉄×鉄道会社 公開模擬面接」などが行われたとのことだ。