女優の永野芽郁がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『半分、青い。』(毎週月~土曜8:00~)が4月2日より放送中。同作は、失敗を恐れないヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまでを描く。放送開始を前に永野がインタビューに応じ、ヒロインを演じる心境やドラマの見どころなどを語った。

インタビューは全5回で掲載。第4回は、鈴愛の幼なじみ・萩尾律役を演じる俳優の佐藤健との共演、そして、鈴愛と律の関係について。

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    永野芽郁演じる楡野鈴愛(右)と佐藤健演じる萩尾律(左)

――佐藤健さんと一緒に演じていかがですか?

健さんは本当に頭の回転が速くて、一緒にいればいるほどすごいなって思わせてくれる方。「スタート」って言われる前と後があんまり変わらない人なので、現場にいても鈴愛と律の関係がずっと続いている感じだなと思います。こういう風に律は言ってくるだろうなっていうのがなんとなくわかってきて、お互いの波長が合ってきているなと感じます。

――現場ではどのように過ごしていますか?

2人でよく動画を撮ったり、絵を描いたり、歌を歌ったり(笑)。歌は、「梟会」の4人で私がかけた音楽を熱唱するんですけど、それを一番気にするのは健さんで、「静かに静かに!」って言いながらも歌っている。けっこう仲良く過ごしているなと思います。

――俳優としてのアドバイスをもらうことはありますか?

みなさんアドバイスをするというよりも、優しくそっと支えて見守ってくださるような先輩方。「自由にやってくれたらそれに合わせるよ」みたいな、本当に温かく見守ってくれているなと思います。

――鈴愛と律の関係についての印象は?

本当に不思議ですよね。ソウルメイトでもないんじゃないかなと思うし、恋人でもないし、ただの友達でもただの幼なじみでもない。2人の関係性ってなかなかないような、どっちかがちょっと前に出ちゃったら成立しないような関係だと思うので、すごくいい具合にバランスがとれている2人だからこそ見てられるんじゃないかなと思います。変に距離を近くしないとか意識しすぎると恋愛感情として意識しているのか、単純に女の子だからとか、何を意識して離れているのかくっついているのかわからなくなってきちゃうので、あんまり深く考えないでやろうねってやっているんですけど、考えれば考えるほど不思議な関係だなと思います。

――そういう関係性の人はあこがれますか?

どうだろうなー? でも、いてくれたらすごい心強いですよね。恋人と付き合って別れてっていう出来事があるんだったら、恋人をつくるんじゃなくて、そういう存在の人がいたらその人を頼ればいいし、頼られればいいしっていう関係もすごい素敵な、けっこう大人だなと思います。

――律のキャラクターはどう感じていますか?

全然つかめなかったです。「何考えてるんだろう」と思ったし、実際に健さんが演じられているのを見ても、たまにわからなくなるときがあって、「今、律は何を考えてるんだろう」と思うんですけど、それが北川さんの狙いなんだなと。鈴愛がわからなくっていうことは律を作る上で狙いだったりするのかなと思う。でも、いまだによくわからないですね。よくわからない子だなと最初から思って、最後まで思ってるんじゃないかな。

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■プロフィール
永野芽郁(ながの・めい)
1999年9月24日生まれ。東京都出身。小学生の頃にスカウトされ、芸能界入り。ファッション誌『ニコ☆プチ』、『nicola』の専属モデルを経て、2016年8月より『Seventeen』の専属モデルに。テレビ東京系『こえ恋』(2016年)でドラマ初主演、『ひるなかの流星』(2017年)で映画初主演。2017年はカンテレ・フジテレビ系ドラマ『僕たちがやりました』、映画『帝一の國』、『ミックス。』など話題作に多数出演。「カルピスウォーター」や「UQmobile」などCMでも活躍している。

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