リサーチ・アンド・ディベロプメントはこのほど、「仕事に対する考え方」に関する調査結果を明らかにした。同調査は2017年10月、首都圏在住の18~79歳男女3,000人を対象に訪問・郵送併用の自記入式で実施したもの。

  • 仕事に対する力の入れ方

    仕事に対する力の入れ方

今回は、2007年調査時の結果と比較して「仕事に対する考え方」を分析した。20~59歳の有職者(2007年1,763人、2017年1,719人)に仕事に対する「力の入れ方・満足度」を尋ねたところ、力の入れ方割合は2007年が62.0%であったのに対し、2017年は56.8%と5.2ポイント低下した。

一方、仕事に対する「満足」の割合は、2007年から35%前後を推移し、大きな変化はみられなかった。「力の入れ方」と「満足度」を掛け合わせると、「仕事に非注力・満足度【低】」の割合が最も高く、2007年と比べても増加している。

仕事に関する考え方を尋ねたところ、2007年前と比べ、「組織に属している方が安心」「仕事はお金を得るための手段」「仕事よりプライベートな生活の方が大切」などの意識が増加した。

一方、減少した項目は「自分のオリジナリティを発揮できる仕事をしたい」「いずれは独立して商売や事業を起こしたい」「人々や社会に貢献できる仕事がしたい」「どこでも通用するプロの力を身に付けたい」となっている。

  • 仕事に関する考え方

    仕事に関する考え方

努力に対する意識・考え方の変化を10年前(2007年)と比較すると、2007年から徐々に減少した「努力が報われる」が2013年に一旦は高まった。しかし、再び「今の世の中は、努力してもなかなかむくわれない」が増えている。「あくせくしないでのんびりやりたい」も2013年以降5.0ポイント増加した。

  • 努力に対する意識・考え方を10年前から比較

    努力に対する意識・考え方を10年前から比較