多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『「データセーバー」って何ですか?』という質問に答えます。
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データセーバーは、Android 7.0以降でサポートされるモバイル回線のデータ通信量を抑制する機能です。この機能を有効にするには、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「データ使用」→「データセーバー」の順に画面を開き、スイッチをONにします。通知領域にある「データセーバー」ボタンをタップしても、機能をON/OFFできます。
Android OSにおけるデータ通信は、WEBブラウザの閲覧やメールの送受信などユーザが意識的に行う操作により発生する「フォアグラウンド通信」と、ユーザが直接操作していないときアプリが通信を行う「バックグラウンド通信」の大きく2種類に分かれますが、データセーバーでは特に後者のバックグラウンド通信に絞り通信量を抑制します。
データセーバー有効時は、外出時などモバイル回線使用時のバックグラウンド通信をほぼ遮断します。LINEなどSNSアプリの多くは、起動していないときでもメッセージや通知を受信できるようバックグラウンド動作するものですが、データセーバーを有効にするとモバイル回線使用時は受信しなくなります(Wi-Fi接続時は受信します)。自分が気付かないまま外出中にデータ通信が行われないようにするための機能、ということもできるでしょう。
このようにモバイル回線の使用量削減に貢献するデータセーバーですが、各種通知やSNSアプリのメッセージ受信まで制限する厳格さですから、少々不便に感じる場面があるかもしれません。そんなときは、データセーバーの設定画面で「データ通信を制限しないアプリ」に例外とするアプリを登録しましょう。登録したアプリはモバイル回線使用時でもバックグウランド通信が許可されますから、不便さを解消できます。