スターフライヤーは4月27日、中期経営戦略2018年度ローリング版を発表した。ネットワーク戦略では、国際線事業の早期黒字化、内際問わず更なるネットワークの拡大、特に北九州=那覇線拡大(運航時期の拡大や増便)、国内定期既存5路線の更なる収益向上、チャーター・臨時増便の積極的展開を構想している。
2015年5月の初版策定以降3回目のローリングとなる今回は、2017年度までの各種取り組みの結果や新たな課題、外部環境や今後の見通しの変化などを踏まえつつ、2018年冬季ダイヤからの国際線再参入をより意識した内容に進化させた。引き続き、「"スターフライヤーらしさ"を追求し質にこだわることでお客様に選ばれる企業」を目指し、中期ビジョン2020の実現に向け、本中期経営戦略に基づき一歩ずつ着実に進んでいくとしている。
2017年度実績で営業収入38,095百万円/営業利益2,870百万円、2018年度計画では営業収入39,700百万円/営業利益1,200百万円、2019年度目標では営業収入42,500百万円/営業利益1,000百万円、2020年度目標では営業収入45,500百万円/営業利益2,500百万円と定めている。
既存5路線は同社の基幹路線であり、新規路線が定着するまでの収益源として、イールドの向上や業務効率化によるコスト削減等、継続した収益改善に取り組む。また、臨時増便やチャーター便に関しては、機材稼動の更なる向上と安定収益の確保を図りながら、定期路線の開設も視野に入れつつ、国内外仕向け地を継続して検討する。
内際定期路線の拡充を目指した新規の事業では、地方創生と国内航空ネットワークの充実に資する国内ローカル定期路線の開設を検討し、北九州=那覇線のさらなる拡大、また、2018年冬季ダイヤの台湾桃園線開設(北九州/福岡/中部=台湾(桃園)線を1日1往復)に続き、東アジアを中心に路線拡大を検討する。
機材・プロダクト戦略に関しては、2018年6・10月および2019年6月に新造機A320-200を3機導入し、2019年1月にリース満了機材を1機返却する。ネットワーク戦略と連動した機材導入・退役計画の策定および継続的な見直しを図るとともに、2020年以降の機材更新や増機に備え、現行A320ceoの後継機種選定に着手する。今後の導入機材の仕様についても、路線展開や技術革新に応じ、検討を継続するとしている。