マンションマーケットはこのたび、同社が運営する相場情報サイトのデータを用いて、東京23区を対象に平均平米単価を算出し、2017年1月と同年12月の平均価格を比較、上昇率が高い区を調査したランキングを発表した。
対象は、相場情報サイト「マンションマーケット」に掲載されている分譲マンションで、徒歩1分を80mと換算し駅から徒歩10分圏内のマンション。
調査結果によると、最もマンション価格が変動したのは「台東区」で上昇率は5.3%だった。台東区は、東京都の東エリアで浅草、上野がある地域。同社によると、マンション価格上昇率が高かった理由としては、観光客増加による需要増、ポテンシャルのあるエリア、ほかのエリアが高いということが考えられるという。
台東区では、外人観光客を含め観光客数が伸びており、それによる消費の増加が物価を引き上げ、その影響をマンションも受けている。また、民泊部件の運営を考えている人にも影響されている。
2017年のマンション価格は23区全てで上昇しており、台東区に次いで足立区の5.2%、葛飾区の4.9%の東エリア。4位5位は港区・千代田区で、上昇率が低いエリアは世田谷区、品川区、目黒区など西エリアだった。
東エリアは東京駅などの主要エリアに行きやすく、同距離内圏内の西エリアよりもマンションの価格が安い傾向にあり、交通利便性が高いのに割安ということで、東京都全体のマンション価格が上がった中でも、元々安かったという理由で上昇率が高かったと考えられる。