タムロンは4月27日、2月に開発発表をしたフルサイズミラーレス一眼用の大口径ズームレンズ「28-75mm F/2.8 Di III RXD」(Model A036)を5月24日に発売すると発表した。希望小売価格は税別100,000円で、実売価格は税別88,000円前後。
28-75mm F/2.8 Di III RXDは、同社初となるフルサイズミラーレス用の交換レンズで、「α7」「α9」シリーズをはじめとするソニーEマウントのミラーレス一眼で利用できる。ズーム全域でF2.8通しとした明るい大口径タイプながら、重量は約550g、全長は約117.8mmと軽量・コンパクトな設計にした。最短撮影距離は、ワイド側が0.19m、テレ側が0.39mと短く、被写体に寄ったダイナミックな表現ができる。レンズ本体は簡易防滴構造で、汚れが付着しにくい防汚コートも施した。
オートフォーカスの駆動には、静粛性に優れたステッピングモーターユニット「RXD」を採用し、動画撮影に向く設計とした。オートフォーカスとマニュアルフォーカスを瞬時に切り替えられるダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)にも対応する。レンズ内手ぶれ補正機構は搭載していない。
αシリーズ用の標準ズームレンズは、大口径タイプのソニー「FE 24-70mm F2.8 GM」(実売価格は税込み270,000円前後)と、高倍率タイプのソニー「FE 24-105mm F4 G OSS」(実売価格は税込み160,000円前後)の人気が高い。タムロンの28-75mm F/2.8 Di III RXDは、F2.8通しの大口径タイプながら実売で100,000円を大きく切っており、フルサイズのα7シリーズを使っている人から注目を集めそうだ。
なお、タムロンは28-75mm F/2.8 Di III RXDのレンズを貸し出して自由に撮影できる体験会を5月26日(土)に横浜で開催することを発表した。抽選で24名をイベントに招待し、レンズを約2時間貸し出して自由に撮影を楽しめる。参加費は無料。詳細は、タムロンの公式ブログ「TAMRON MAG」に掲載する。